道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

理髪店への道筋で

2021年03月16日 | 随想
春めいた風に誘われ散髪しに行く気になった。コロナでなく、寒さで外出を避けていた。

三方原台地の南西端部は谷地が多い。谷地から台地の上に出る道は、たいてい北垂れの斜面を緩く東に巻いているので、日陰が多く風も冷たい。登り始めると、道脇のコブシが満開だった。

地と谷地との比高は40m足らず。
途中家並みの切れた辺りから北の方向を眺めると、遠く台地が尽きる先の井伊谷あたりの丘陵が、碧空の下に灰色の稜部を覗かせていた。

眼下の住宅地を流れる川堤の並木桜は、花芽が相当膨らんでいることだろう。予報では3月下旬が開花らしい。


花を愛でるのが時季に叶っている。人の心を慰めるものは、昔から花鳥風月ときまっている。マスクをつけた静かな花見なら、コロナウイルスが勢いを増すこともないだろう。
コロナは日本の花見の弊習(場所取り・集団・酒宴・無礼講)を変えるかもしれない。


タンポポ

シロバナタンポポ

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