道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

梅雨明け時

2020年07月24日 | 随想

ここ3日ほど、日毎に朝のセミの声が盛大になってきた。2週間ほど前の、耳を澄まさなくては聴こえない微かな音が、嘘のようだ。

そのセミの一斉奏鳴の中を切り裂くように、遠くの竹藪に棲み着いているウグイスの鳴き声が混じる。気象台が梅雨明けを宣言する頃には、セミの鳴き声は辺りを圧するほどになり、ウグイスの声も掻き消されてしまうだろう。ウグイスも、涼しさを求めて山に移るかもしれない。

暑さが本格的になると、アサガオの開花数は増える。今年も平づくりを用意したが、長雨のせいで開花が遅れている。アジサイと違って、アサガオは雨が大嫌いなのだろう。

数日前からメダカの鉢周りに居着いているツチガエルは、昼となく夜となくグエッグエッと鳴いている。夜間は水槽に入ってもいるようだが、メダカは減ったかどうか、まだわからない。
調べてみたら、ツチガエルはアリを好んで食べるらしい。カエル類は基本的に昆虫食だから、メダカと共生できるかもしれない。

今春実験的に採り入れたアルミボール(アルミ箔を団子状に固めたもの)が奏功し、例年夏に勢いを増すアオミドロは抑制されている。アオミドロには長い間お手上げだったから、アルミイオンでこの厄介な藻類を駆逐できると知ったことは嬉しい。いつもながら、ネットの情報には助けられている。春の産卵期だけアオミドロを産卵床として活用し、稚魚がある程度成長したら、藻の増殖を抑える。

鉢や水槽の水が綺麗に澄んで、底石が透けて見える状態は気持が好い。底石として鉢植に使った多孔質の鉢底石を洗って水槽に敷き、それまでの赤玉土に替えてみた。水質浄化の性能に差異はないようだ。浄化に関わる細菌の働きは落ちないのだろう。こちらの方が、赤玉土よりも水槽の管理には都合が好い。

植物も動物も、あれこれ独断専行で試行錯誤を重ねてきた。試行錯誤が楽しくて栽培や飼育をしているのかもしれない。失敗が多いほど、成功したときの欣びは大きい。


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