今朝はセミが一斉に鳴く声で目覚めた。前日の朝までその声を耳にしていなかったから、瞭にこれはセミの初鳴き、すなわち「梅雨明け宣言」だと感じた。ここ数年、これで梅雨明けを確認している。
多年地中に潜み、成虫になる機会を窺っていたセミは、長雨が終り次第一刻も早く地上に出、声の限りに鳴いてメスゼミを呼び寄せなければならない。梅雨の上がりを感知する能力は、きわめて高度なものに違いない。
自らの遺伝子を最大に拡散しょうとするその切実な目的からしても、セミの「梅雨明け宣言」は、気象庁のそれよりも信ずるに値する。自然のことは、自然に訊くに如くはない。
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