朝顔は風情があり、大好きな園芸植物のひとつだが、支柱仕立てやネット仕立ては、秋になっての片付けが面倒だ。フェンスに幾重にも巻きついた蔓を綺麗に取り除くのは、意外に手間がかる。夏の間中朝晩二度の灌水をするだけでも大変だったのだから、札付きの横着者としては撤収を簡便に済ませたい。
そんな考えから、数年前に支柱やネットを一切使わない〈平づくり〉を始めた。
朝顔の蔓の芯を摘んで、上に蔓を伸ばさない栽培法を採用している。
名古屋方面では、つくり方に流儀があるらしいが、当方全く無頓着。着花の生理に従って、適当なところで芯を止め、脇芽の発生を促し、芯の数と花芽の数を増やすことのみ心がける。蔓が絡み合わないよう適宜剪定するだけ。ひと株の花数を増やすことが、栽培の目標であり面白さともなる。
江戸の朝顔市の情趣からは遠のくが、元を糺せば異国の花、こんなつくり方があってもよさそうだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます