道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

オンブバッタ

2020年10月12日 | 自然観察
昆虫の姿が激減するこの季節に目立つのは、ショウリョウバッタとオンブバッタだ。どちらも、大きな身体のメスの上に、小さなオスが乗っている姿がユーモラスで、よく目につく。秋の陽だまりの中でオンブバッタを見つけると、冬が迫っていることを実感する。これらのバッタは、メスの体格が大きく、オスの2倍はある。オスは、交尾の時でなくともメスの背にしがみ付いていることが多い。何か甲斐性なしの亭主みたいに見え、同情を禁 . . . 本文を読む
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俯瞰的

2020年10月10日 | 随想
学術会議任命拒否問題で、誰が言い出したか拒否根拠の「俯瞰的」。問答無用を婉曲に言い表す言葉である。当然官僚用語だろう。「俯瞰する」とは、高いところから下を見ること。神または神に準じた存在の視点である。人の目線ではない。令和の総理大臣は、戦前の現人神(あらひとがみ)なのか?大所高所からモノを見るより、はるかに高い位置に在ることを強調したいのだろうか?この言葉は、現実を具に見ていないことを自ら明らかに . . . 本文を読む
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シマイサキ飼育1

2020年10月07日 | 自然観察
先月記事にしたシマイサキ、順調に育っている。好む餌が判ったので、飼育の不安は解消した。淡水馴化に成功したと云えそうだ。当初は乾燥フレーク状の淡水魚の餌をやっていた。しかし、嫌々食べている様子なので、次にアサリを試みた。これは失敗で、いっこうに見向きもしない。この魚は歯が発達していないのかもしれない。カワハギやフグとは違う食性のようだ。何しろ人間で言えば幼児の食事、気苦労は絶えない . . . 本文を読む
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狭い門

2020年10月04日 | 人文考察
私たちがこの世で平穏に暮らすには、素のままの個性、すなわち生まれながらの自分の本性で生きるのは難しい。共同体の内に在れば、程度に差はあれ、他の個性との同調・共和が必要である。人は何らかの社会集団に属している。必然的にその社会で違和感なく受け入れられる性状・言動・行動を身につける。私たちには、自分の本来の個性すなわち本性を社会に適合させる可変性が生まれながらに備わっているようだ。世を忍ぶ仮の姿とい . . . 本文を読む
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