日本人は、ルーツ探しが好きである。老生も中学生の頃から関心があった。不謹慎にも同級生の顔の特徴の多様なことに興味をそそられたのである。◯◯は北方系、◇◇は南方系などと言って戯れ合っていた。今ならハラスメントにされてしまうだろう。専門家は、エビデンスに基づいて推論を進めるのが仕事だから、長い時間が掛かる。人類学や遺伝学、考古学に無知な素人は、現実の人間を任意に観察することで想像(妄想?)という裏技を . . . 本文を読む
秋晴れのフラワーパークへ行った。ヒマラヤスギのシンボルツリー。クリスマスには電飾の飾り付けがあるのだろうか?季節柄ウェルカムガーデンに直植えの花は少なく、プランター栽培の花で飾られていた。アメジストセージ肥満したミツバチ?かと思ったら、ナミハナアブというらしい。花はアゲラタムとか。ナガコガネグモがネットを張っていた。私はクモが大嫌いだが、この派手な柄のクモは、見続けることができた。白いスイレンが咲 . . . 本文を読む
栽培している鷹の羽ススキ(ヤハズススキ)が、沢山の穂を着けている。鉢植えして5年、当初の2年は、株に寄生していたナンバンギセルの駆逐に悩まされた。ナンバンギセルは退治できたものの、その後、穂がいっこうに出なかった。茎は伸びたものの、穂のないススキはお月様に供える価値がない。6年前に復活した我が家のお月見が、今ひとつ盛り上がらなかったのは、鉢植えのススキに穂が無いことだった。野生のススキにヒントを求 . . . 本文を読む
お酒をやめて、献酬という行為を一切しなくなってみると、これはユニークで好ましい飲酒の習慣だったと、つくづく懐かしく思う。毎月の呑み会でも、ノンアルコールビールでの乾杯は、一同共に酔うという中身が籠らないので虚しい。私たち日本人には、気心の知れた飲み手同士が互いに酒を酌み交わす、献酬という佳い習慣がある。これは日本酒を飲む時の習慣なので、洋酒を飲む機会が増えた昨今では、この行為は減っていると思う。し . . . 本文を読む
明治になって近代化し、西欧の学術を急ぎ摂り入れる必要に迫られた日本は、学問・芸術・政治・行政などの各分野での知識や技術に精通したエキスパートが必要だった。その需要を満たしたのは「お雇い学者」と呼ばれた欧米人学者・技術者たちだった。しかし、大学制度が国内に整って以降は、2・3年で契約任期が終了する欧米人のお雇い学者では、教授陣を構成し維持するのが困難、日本人学者の充実を望む声が高くなった。そこで、自 . . . 本文を読む