てんちゃんのビックリ箱

~ 想いを沈め、それを掘り起こし、それを磨き、あらためて気づき驚く ブログってビックリ箱です ~ 

東山植物園 椿園にて

2021-02-13 03:20:08 | みんなの花図鑑
 先日名古屋東山植物園に行き、椿の写真を撮ってきました。秋から春までの厳しい季節に、日本人に寄り添って咲く花で、このコロナ禍でもがんばれと言っているように、しっかりと咲いていました。
 そのいくつかを写真と5行詩で紹介します。椿の品種は詩の題目に入っています。


<銀嶺は雪の日を偲ぶ>



降り注ぐ
光の粒に
過ぎ去りし
雪の季節の
輝き偲ぶ



<絞り八朔は青空に跳び出す>



リキッドチークを
ちょん点けだけで
跳び出した
糸引く赤は
あわてものマーク

ものすごい勢いでダッシュしたのでしょうね。




<心に飾ろう白玉絞り>



白椿を
心に飾れば
血が通い
大和の気品
身体に満ちる


 白椿も心の中に飾ると、血が通って少し赤く染まります。




<時の流れの中の覆輪侘助>



ふつふつと
時の泡が
はじけゆく
素知らぬ顔で
侘助は咲く


とてもクールな感じで咲いていました。




<衣装に悩む医王寺>



白がいい
それとも赤か
お見合いは
ひたすら迷い
重ね着をする





<寒椿は風景の心臓>



もう少し
光が欲しい
そうすれば
血が行き渡り
緑が戻る




<春を引っ張りだす紅侘助>



めんこいが
高性能の
ラディエータだ
周囲をあっため
春引っ張り出す




<四海波が我を惑わす>



せめぎ合う
四つの渦が
我を呼ぶ
どれに飛び込み
春へと漂う
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