てんちゃんのビックリ箱

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「プロジェクトXを始める舞台は整った」のかも

2021-02-07 20:16:37 | 日記

 先日の森喜朗オリパラ組織委員会会長の発言、コロナ前、コロナ後の世の中の変化の分水嶺であったかもしれません。もしかして、自分が悪役となって捨て石になろうとおもって発言したのならたいしたもの。ちゃんと世紀の悪役として燃やしてしまい、きちんと骨を拾ってあげなければなりません。

 そうすることで、2つのプロジェクトXを始める舞台は整えられます。
 2つのプロジェクトXとは、下記のものです。
  1.withコロナのオリンピック開催
  2。妖怪とボロ切れを作らないようにする日本の高齢層の状況改善

 それぞれについて書いていきます。

1.withコロナのオリンピック開催
 私は東京オリンピックには批判的だった。 それはあまりにも内容に新鮮味がなかったこと、そして最近では「コロナを克服した証としてのオリンピック」といって、従来と同様なやり方でやろうとしたからである。今コロナ禍は多くの地域でピークアウトしつつある状況に見えるが、まだピーク中の国家もあり不安定である。またいきなり変異種が飛び出す可能性があり、当然2021年中も厳重警戒が継続するだろう。
 (ロイターのホームページより)
   https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/



<世界のコロナ感染者の推移>



<世界のコロナ死亡者の推移>


 オリパラを計画進行させている人たちは、従来通りを話す国、東京都、そして委員会会長の言っていることと現実の乖離に頭を抱えていて、もう切羽詰まっているに違いない。
そこで会長が国内外を敵にしてつまずいた。ここで清新できっちり仕事の状況を国民や世界に説明し、低姿勢で協力を願う人が出てくれば、一気に流れが変わる可能性がある。

 プロジェクトを推進する新しい人(組織委員会はごっそり入れ替えればいい)は、ガラス張りの状態で、下記についての調査を実施して結果を明らかにすべきである。
 ・7月以降のコロナの感染状況予測と制御方法
 ・各競技におけるコロナを想定しての公平な競技ルール(特に接触競技) 
 ・競技開催レベル(競技人数、観客数など)の想定と、準備態勢のトレードオフ
 ・上記等に関わる各国アスリートの意見聴取
 
 これらをもとに、コロナの脅威のもとで実施できるオリンピックの概要を示せばいい。
 現在、テニスの全豪オープンが開催されようとしている。たった1種の男女競技であるが、コロナ濃厚接触者の扱いでホテルの変更がなされ、錦織選手などが現地で練習できないなどの不公平が出てきているが、そういったことをどう処理するか、非常に参考になると思う。

 従来のオリンピックは、短期間に集中的に各競技を並行して実施するという過密になることを前提としていた。しかしコロナ対策では過密をさけるのが原則である。そうすると、過密の低減のため、会場をもっと広域にすること、期間を延長することなどを考えるべきだろう。観客はゼロか日本国民の少数とするといった、出来るオリンピックを計画し、国内外の了解を得るべきだ。

 目標は「参加者(観客やスタッフも含めて)の安全、安心」と「最大多数のアスリート参加と最良の競技公平」だと思う。
 特に2番目の目標は、少なくない参加不能のアスリートが出ること、従来にない不公平が生じることは確実であるから、それらに対応する競技者を納得させるためにも、非常な透明性が要求される。

 現会長を政治力があるからと擁護する人々もいるが、見えない政治力による調整は、見えない裏方同士でやるものであり、彼らは後ろに下がるべきだ。そして主役であるはずのアスリート、そして応援する国民に対して透明性を持って語りかけることができる人を前面に出すべきだ。そうでなければ、表の世界にいろんな怨念が残る。

 なお私がかってに次期オリパラ組織委員会会長を選ぶとするならば、日本の本気を示しかつ外交力を期待するという意味で、皇后陛下である。



2.妖怪とボロ切れを作らないようにする日本の高齢層の状況改善
 こちらはちょっと面倒くさい話であり、私の偏見があるかもしれません。まずは思い出話から。
 30年くらい前、アメリカとのある連携プロジェクトに参加していた。その時相手の会社に行ったら職場でお祭りみたいなことをやっていた。聞くと55歳の人がハッピーリタイアメントしてフロリダへ行くということで、歓送会をやっているということだった。カウンターパートに、「こんなに早くリタイアするのですか」と聞いたら、その後の生活費の目途ができたらリタイアは当たり前で、自分も結婚時の妻との契約でそれぐらいの歳にリタイアが要求されているとのことだった。これは技術系の人だったが、別のプロジェクトの時、マネジメント系の人も早期リタイアしたので、将来の目途が着いたらさっさとそうするのが当たり前かもしれないと思った。そこで最初のカウンターパートの人に聞くと、そうだといいビルゲイツのように使いきれないほどお金を貯める奴はおかしいと言った。

 これからすると私がその頃付き合っていた人たちは、仕事するのは極端に言えば仮の姿で、経済的保証ができればその時の権限に関わらず自分の思うことをやり始めるということになる。そうすると自動的に世代交代ができる。

 それに比べると、日本の場合は高齢になった時に、会社もしくはその時に所属している組織の仕事しかない人が多い。その結果その仕事に執着してしまうが、ある年齢になると取り上げられてしまう状況になる。取り上げられると、取り得もなくボロ切れのようになる。それに対して執着して力が強くずうっと手放さないと妖怪になる。顔だけでなんだかわからない権力を行使する。そして周りから手をつけられない無敵の人となる。
 気軽にリタイアする状況になっていれば世代交代がうまくいくが、日本のような妖怪が生み出されると世代交代がうまくいかない。これは昔もそのようで、老人の被害の大きな大火や大地震が、世代交代のきっかけになるため世直しと呼ばれた。

 今回の森さんの例は政治分野の妖怪の典型例で、日本にはなんだかわからない人が蠢いて牛耳っており、まともな権力を持っているはずの人が手を付けられないということを、全世界に明らかにした。
例のトランプさんに関わって名前が出てきたディープステートが、日本では具体的に存在することを示したようなものである。 森さんの見えない権威、権力に期待するということは、民主主義国家ではないと言っているようなものである。

 この課題も、今後世界が注視するであろうということ、また既にこの2種の高齢者がたくさん存在し今後も特にボロ切れが量産されるため、早急に取り組まなければならないことであるが非常に難しい。
 いかに高齢者に誇りを持った場所を与えるか、これから高齢者になる人にどのような高齢者になるべきと教育していくのか、また未来を担う人にチャンスを与えるべく、高齢者はどうわきまえ方を身に着けていくのか・・・  たくさんの課題がありすぎる。

 私も高齢者なので、この長期になると想定されるプロジェクトは若い人が計画してやってほしい。しかしまだ十分老齢になるのに時間のある人に対しては、こうすればいいのではないかなと思う。
 それは以下のことである。
  ・人生の夢を持ち、維持すること
  ・いくつになっても、周りの人に自分の夢は・・・と話すことができること
  ・夢基準で、将来の生き方を組み立てること

コメント (2)
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