先日 新型コロナの緊急事態宣言が延長されました。そして今日の立春、なんと雪がぱらつきました。心の中も季節もなかなか冬から抜け出せません。
でもその中で、黄色の花たちがそれぞれの持ち場で、春に向かっての気勢を上げています。
私たちも彼らの元気をもらって、春を待ちましょう。
1.木の上から香りが届く
木枯らしの道を歩いていると、どこからかほのかな香りが。見回すとロウバイが咲いていました。
<心の中の灯>
じんわりと
心の中に
灯が
いつか大きく
燃える日を待つ
じんわりと
心の中に
灯が
いつか大きく
燃える日を待つ
2.エネルギーを蓄えよ
香りで少しテンションが上がって、公園への道を歩みます。
公園の入口に、キバナカタバミが咲いていました。それこそ太陽の応援に行くぞとばかり鮮やかな黄色。
<地球の元気印>
冬の陽が
弱音はいたら
駆けつける
元気印が
地球で待機
冬の陽が
弱音はいたら
駆けつける
元気印が
地球で待機
キバナコスモスのパワーはどこにあるのでしょうか。
ありました。花壇のラナンキュラスです。
<膨らんでゆく>
ゆったりと
膨らんでいく
暖かさ
これで安心と
身を委ねたい
ゆったりと
膨らんでいく
暖かさ
これで安心と
身を委ねたい
このボリューム感。うれしいですね。
3.さあ賑やかに
おとなしい花たちも、それぞれ賑やかに騒ぎ出しました。
まずは清純派のリナリア。
<レモンの光>
清新な
レモンの光
地を照らす
その無邪気さは
ノックアウトパンチ
清新な
レモンの光
地を照らす
その無邪気さは
ノックアウトパンチ
続いてナツボウズ。いまはしゃぎすぎるから、夏は坊主(葉を落とす)になっちゃうんだよね。
<冬こそ元気>
全力で
冬を生き抜く
華と緑
だから夏には
のんびり坊主
全力で
冬を生き抜く
華と緑
だから夏には
のんびり坊主
そして、バラそっくりのプリムラジュリアン
<地面に溢れるバラそっくりさん>
バラそっくり
地面に溢れ
冬飾る
キレ可愛いと
言ってあげよう
バラそっくり
地面に溢れ
冬飾る
キレ可愛いと
言ってあげよう
頑張れって、黄色のバラも応援しています。
4.さあ行進だ
元気いっぱいになったところで、春へ向かって行進だ
スイセンがラッパを吹きました。
<進軍ラッパ>
賑やかに
ラッパを響かせ
前進だ
木枯らし止めて
日差しを呼ぼう
賑やかに
ラッパを響かせ
前進だ
木枯らし止めて
日差しを呼ぼう
おやおや ユリオプスデージーが先頭を争っています。
<先頭は僕だ>
先頭は
僕だ僕だって
競っている
元気いっぱいに
スポットライトが
先頭は
僕だ僕だって
競っている
元気いっぱいに
スポットライトが
行進の所々にゴールデンクラッカー。クラッカー鳴らし、ついでにスクリームも。
<クラッカー鳴らせ>
北風に
怖気づいたら
元気づけ
パチパチパチっと
はじけるからね
北風に
怖気づいたら
元気づけ
パチパチパチっと
はじけるからね
5.観客たち
オステオスペルマム。調子に乗って紫のカラコン着けて飛び出してきましたが、北風の一吹きで、見守る側になりました。
<紫のカラコン>
本当か
この暖かさ
紫の
カラコン光らせ
春を伺う
本当か
この暖かさ
紫の
カラコン光らせ
春を伺う
カップルのチューリップ。賑やかな周りの中で、二人だけの世界。
<二人だけの世界>
頬寄せて
貴方を感じ
今を生きる
一緒にいれば
春永遠に
頬寄せて
貴方を感じ
今を生きる
一緒にいれば
春永遠に
静かにムーンライトが見守っています。彼女は月の代理人。
<ムーンライト>
寒い夜も
優しく照らす
月になる
想い受けとめ
明日へと守る
寒い夜も
優しく照らす
月になる
想い受けとめ
明日へと守る
6.そして、再び木の上へ
そしてまた木の上へ。賑やかな地表の騒ぎが聞こえないかのように、じっくりと春に黄色のシャワーを降らすことを夢見るアカシアの蕾がありました。
<初々しい蕾>
密やかに
春忍び寄る
丸々と
初々しくも
蕾膨らむ
密やかに
春忍び寄る
丸々と
初々しくも
蕾膨らむ