てんちゃんのビックリ箱

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陶芸クラス修了展に出品した作品(窯出し 3回目)

2024-03-21 22:21:45 | 陶芸


 美術クラスと同様に陶芸クラスも終わり、その修了展クラブ展として後輩の作品とともに開催された。その展示会には、1月窯出しまでの作品で出したいものが展示された。
ここでは展示会用に製作した1月窯出しの作品について紹介する。なおその後3月まで製作は続き3月初旬に窯出しが行われた。それを次の記事で報告する。

 この窯出し作品は、前述のように修了展に出すのでこれまでの実績にほぼ基づいて、タタラ作りで最も旨く行きそうな作品を狙おうとした。しかしあまありうまくいかなかった。それに加えてあまり実績のない電動ロクロの作品も経験を得るために作ろうとしたが、こちらも失敗した。
 しょうがないから、前者の作品を展示することとした。
 タタラで作ろうとしたのは、直径が約20cmの鉢。家ではパスタ皿として用いる。

 私は下記の2つの鉢を作ろうと思った。
 ・連続的な葉の文様を付け、一部に織部の緑色とし、全体を御深井の薄緑色を載せる。
 ・織物の素地を全体に拡げ、一部に葉の文様を付けて落ち葉とし、全体を黄瀬戸の黄色にする
 また、ロクロは茶碗と丼を作ろうと思った。
 以下にうまくいかなかった概要とできた作品を示す。

(1)織部・御深井釉のはずの鉢
①製作概要
 葉の文様は今までと同様ランチョンマットを利用した。いままで、ずっと成功していたため選択したが、今回もうまくいった。
 局所的に濃い織部として全体を淡い緑の御深井釉とするのも、前回の窯出しで成功しているので選択した。
 しかし素焼き後釉を付けるところで大失敗。ふと錯覚して織部釉を最初に全体につけてしまった。御深井より織部のほうが濃い緑だからしょうがない。手の打ちようがないとしてそのままとした。
 後で、白マットとか透明釉を載せても良かったかなとおもったが後の祭り。
②製作結果
 製作結果を下図に示す。全体が緑だがへこんだ部分が深い緑となり、一応面白い作品となっている。寧ろ裏面のほうの素地模様を付け、離散的に葉を付けたもののほうが出来がいいのではと思う。一応展示作品とした。


<表面>


<裏面>
 


(2)黄瀬戸メインの鉢
①製作概要
 こちらは全体をちょっと変わった紋様にして地面とし、色の変わった3枚の葉っぱを離散的に置くようにした。落ちてからの時間をあらわすように、黄色、ピンク色、茶色の葉にしようとおもった。
 素地と葉っぱの模様をつけることはうまくいった。葉の色を黄色そしてピンクの化粧土、それと鉄赤結晶釉で塗った。鉄赤結晶釉を塗る際に、少し点々とこぼしたので、それならと点々を全体に拡げた。
 ②製作結果
 制作結果を下図に示す。
ここでの失敗は黄色とピンクの化粧土が、焼成後にちゃんと色を出してくれなかったこと。鉢の縁の葉から、黄色、中間をピンク、一番下を鉄赤の茶色とするつもりだったが、黄色とピンクがそれ程いい色にならなかった。
 でも枯れた葉が色褪せたらこんな感じということ、黄瀬戸の色が土っぽく感じるということで、展示作品とした。


<表面>

<裏面>


(3)電動ロクロ作品
①製作概要
 私がぶきっちょなせいもあるが、電動ロクロ品は形を作る段階でうまく出来なかった。どんぶりは、成型時に縁を薄くしすぎて、ロクロ実施中に遠心力でそこが広がり、結局浅鉢として完成させることになった。施釉は青呉須に御深井としたが、青呉須を思い切り幅広くして輪を描き、上に御深井を載せてどんな感じになるか見てみようと思った。
 茶碗は形が悪いのと修正する時間がなかったので、素焼きにもしなかった。
②製作結果
 青呉須の輪が大きくってグロテスクだった。もっと細くスパイラルにするとか、いっそ全面に青呉須を塗ってもよかった。表面は釉の流れがそれ程起こっていないが、裏面側はややいい感じに流れている。表面側もこんな感じになったらよかった。
 この作品はもう一つと思ったので、展示しないこととした。


<表面>

<裏面>


3.展示内容およびその後
 修了展では2つの鉢、そして第一回の窯出しで紹介した薄緑色の鉢を展示した。
 全体の展示内容は以下の通り。



 私の友人たちは、今回製作の葉っぱの意匠は面白いけれども、薄緑色の御深井の鉢の色がいいと評価した。
 その後、今回製作の鉢は、第一回製作の薄緑色の鉢を含めて、パスタや焼きそば、焼きめし、煮魚用として大活躍している。自分で使うとどんどん出番は増えていくものだと思った。


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