3月に前年度の陶芸の作品をお見せしましたが、今年度も継続実施していて 7月と10月に窯出しをしました。
それらについて紹介をします。
まずは7月分が遅くなりましたが記録として、今回示します。こちらは試作狙いだからやや簡単に。
7月窯出しの制作は、今年度入ってきたクラブ員と交流を深めるためのもので、成形は紐作り、タタラ作りの基本の作業、釉薬等も制限つきで使用するという条件で、制作を行った。その中で2回目以降のための実験的な試みを組み込んだ。
1 紐作りの壺(中央がストレート)
形として、挿入口を拡げることを狙った。ちょっと拡げすぎてしまったが、薄くなっても割れなかったことが確認できた。
釉としては、口の部分を黒マット釉に白マットの重ね掛けをした。天目に白マットを掛けるのに比べて、白黒の斑点が非常に細かくなった。
<口の部分、細かい黒の点々が見える>
2 紐作りの壺(丸みを帯びさせる)
形として、中央部を丸く膨らませた後に4角形断面に近付けることを狙ってみた。指導員がタタラ板で叩いて4角形の平面を出すやり方を実演してくれたのでやってみたが、予想よりも不完全だった。
釉は、局部に織部釉を塗りその上に全体に黄瀬戸を掛けてみたが、あまり鮮やかな感じにならなかった。次は順序を逆にすることにした。
3 タタラ作りの器
去年製作した直径27センチメートルの器で、呉須や織部と御深井釉との組み合わせを検討した。なお素地には、丸や四角形状の織物の文様を入れた。その文様の所に織部釉を塗り、底に呉須の輪を描いた。
織部と御深井の釉の組み合わせは、なかなかいいと思った。しかし織部/御深井釉ともに高温でよく流れる釉で、丸や四角に塗ったのに、形は原型を留めていなかった。
<拡大 下面、側面の素地に文様をつけた。特に側面は丸や四角の織りの文様をつけ織部釉(緑色)を塗ったが、それが流れた。>
4 タタラ作りの筒花生け
これも前年制作の筒花生けで、白マットベースの釉の重ね掛けの実験が目的だった。
筒の領域を縦に3分割し、上1/3は織部、下1/3は赤鉄結晶の釉を置き、全体に白マット釉を掛けた。
その結果、上の1/3は淡い部分もある緑色、下の1/3は白と茶の細かいパターンの色ができた。ともに期待していた色だった。
5 おわりに
今回は試作の意味で、御深井釉、黄瀬戸釉の使い方、白マットの重ね掛けの効果の確認が狙いだった。この確認をもとに10月窯出しの展示作品制作に進んだ。
それらについて紹介をします。
まずは7月分が遅くなりましたが記録として、今回示します。こちらは試作狙いだからやや簡単に。
7月窯出しの制作は、今年度入ってきたクラブ員と交流を深めるためのもので、成形は紐作り、タタラ作りの基本の作業、釉薬等も制限つきで使用するという条件で、制作を行った。その中で2回目以降のための実験的な試みを組み込んだ。
1 紐作りの壺(中央がストレート)
形として、挿入口を拡げることを狙った。ちょっと拡げすぎてしまったが、薄くなっても割れなかったことが確認できた。
釉としては、口の部分を黒マット釉に白マットの重ね掛けをした。天目に白マットを掛けるのに比べて、白黒の斑点が非常に細かくなった。
<口の部分、細かい黒の点々が見える>
2 紐作りの壺(丸みを帯びさせる)
形として、中央部を丸く膨らませた後に4角形断面に近付けることを狙ってみた。指導員がタタラ板で叩いて4角形の平面を出すやり方を実演してくれたのでやってみたが、予想よりも不完全だった。
釉は、局部に織部釉を塗りその上に全体に黄瀬戸を掛けてみたが、あまり鮮やかな感じにならなかった。次は順序を逆にすることにした。
3 タタラ作りの器
去年製作した直径27センチメートルの器で、呉須や織部と御深井釉との組み合わせを検討した。なお素地には、丸や四角形状の織物の文様を入れた。その文様の所に織部釉を塗り、底に呉須の輪を描いた。
織部と御深井の釉の組み合わせは、なかなかいいと思った。しかし織部/御深井釉ともに高温でよく流れる釉で、丸や四角に塗ったのに、形は原型を留めていなかった。
<拡大 下面、側面の素地に文様をつけた。特に側面は丸や四角の織りの文様をつけ織部釉(緑色)を塗ったが、それが流れた。>
4 タタラ作りの筒花生け
これも前年制作の筒花生けで、白マットベースの釉の重ね掛けの実験が目的だった。
筒の領域を縦に3分割し、上1/3は織部、下1/3は赤鉄結晶の釉を置き、全体に白マット釉を掛けた。
その結果、上の1/3は淡い部分もある緑色、下の1/3は白と茶の細かいパターンの色ができた。ともに期待していた色だった。
5 おわりに
今回は試作の意味で、御深井釉、黄瀬戸釉の使い方、白マットの重ね掛けの効果の確認が狙いだった。この確認をもとに10月窯出しの展示作品制作に進んだ。
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