てんちゃんのビックリ箱

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ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団 名古屋公演

2017-07-28 20:57:38 | 音楽会


開催日:2017年6月24日(土)
場所:愛知県芸術劇場コンサートホール
出演者: 指揮:ミヒャエル・ザンデルリンク
     ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
プログラム:ブラームス:
   交響曲 第4番 ホ短調 op.98
   交響曲 第1番 ハ短調 op.68

 少し書くのが遅れましたが、6月24日にコンサートへ行ってきました。名古屋国際音楽祭の一環で、宣伝文句は下記の通り。

 ドイツの名門オーケストラとザンデルリンク家の血統が奏でるブラームスの精髄
 ・古都ドレスデンで145年の歴史を刻み続けた名門オーケストラ。磨かれたザクセンサウンド。
 ・大指揮者クルト・ザンデルリンクの遺志を受け、大きく成長したミヒャエル 

 クルト・ザンデルリンクとは、主として東ベルリンで活躍した大指揮者だが、シュトラウス一家のように、ヨーロッパでも血統が評価されている模様。でも本人にすると大変だろうなと思った。
 今回のプログラムは、ブラームスの交響曲 2曲。1番はよく聞く曲だが、4番はあまり知らなかった。

 時間に余裕がないので、主要な感想を以下に書きます。

1)指揮者のザンデルリンク。出てきた姿を見て、おっと思った。若い。スマートで手足が長くかっこいい。ハンサム。この人は存在だけで人気が出る。指揮も長い手をうまく使ったとてもかっこいいものだった。



2)オーケストラ。かなり背が高い人が多い。またとても品があり大人のオーケストラと感じた。

3)4番のコンサートマスターはすらっとした女性。1番のコンサートマスターはバイオリン最前列がたぶん入れ替わって男性。1番と4番では、金管と木管のメンバーがかなり入れ替わり、ある意味贅沢なオケだと思ったが、後述するように2つは大曲であり、パートの重要性から当然の措置か。

4)1番のほうがわかりやすいので最初に書くが、この曲は導入部のティンパニーがドンドンとなることで、気持ちが高揚する。そしてやや抑えめの雰囲気から明るく元気な音調へと、気分が盛り上がっていくが、今回聞いていて感じたのは、途中に存在するコンサートマスターのバイオリンソロ。指揮者に寄り添うように奏でていて気持ちいい。また木管にもソロパートがあるが、やはりとても優しい。気持ちを一つにしていく最後の盛り上がりがとても気持ち良い。

5)4番。このコンサートに来るにあたって、家で他の演奏を聞いてみたが、1番ほどにはしっくりこなかった。このコンサートを聞いているうち少しわかった感じがする。この演奏会では、フルートソロ等の木管や金管を重視した演奏をしていたが、1番の協調と違ってフルート、クラリネットが指揮者に挑むような演奏をする。そして実はそれぞれのパートもそうで、1番の調和というよりも、それぞれが個性を主張して対話しているよう。そしてそれらの個性が包容力で包み込まれている。そう聴けば、この曲もとても面白い。

 1番と4番でコンサートマスターを変えたこと、管楽器メンバーの大幅変更は、私の感じた2つの曲の違いを明確にしようとしているのだろうか。またザクセンサウンドというのは、これだとは今表現できないが、確かに違いは分かった。ともかく楽団員の能力はすごいし、指揮者はかっこいい。



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