てんちゃんのビックリ箱

~ 想いを沈め、それを掘り起こし、それを磨き、あらためて気づき驚く ブログってビックリ箱です ~ 

熱田の古墳と白鳥庭園散歩

2020-11-01 09:49:51 | 日記


<断夫山古墳印 愛知県では寺や神社の朱印に加え、観光活性化のために城印、古墳印が作られた>

先日少し熱田神宮近辺を歩いてみようということで、そこにある二つの古墳と白鳥庭園を歩いてきました。

1.熱田の古墳について
 愛知県はたくさんの古墳がありますが、名古屋市内の熱田神宮近くに断夫山古墳と白鳥古墳という、古墳時代後期を代表する大きな前方後円墳があります。
 これはかつて伊勢湾沿岸に勢力を誇った尾張氏の墓といわれていますが、大和朝廷とともに神社が力を持った時に、以下のように神話の中に組み入れられました。
  ・白鳥古墳:日本武尊の墓 全長 70m
 ・断夫山古墳:宮簀媛(ミヤズヒメ)の墓 全長 150m
     宮簀媛は尾張氏の女王で、日本武尊の妃
白鳥の名は、日本武尊が帰らぬ人となった時その霊が白鳥となって飛んで行ったということからきているし、断夫山は夫を断たれたことに由来すると熱田神宮の文書に書かれている。断夫山古墳は最近まで熱田神宮が管理していたが、白鳥古墳はかつて大きな勢力を持っていた法持寺が所有していました。

(1)断夫山古墳

 夫の日本武尊の白鳥古墳に比べて倍も大きいのが ちょっと面白い。
 熱田神宮は大事に管理していた。そのためほぼ原形をとどめている。現在はここは愛知県が管理していて熱田神宮公園の一郭となり、その事務所で最初に掲載の古墳印を売っている。事務所前には、古墳のミニチュアモデルが作られている。



<事務所前の断夫山古墳ミニチュアモデル>



その事務所の方とお話しすると、その方の許可の上で古墳に登ることができた。

周辺から見ると、緑の小山。登り口はなかなか険しく、ロープを伝って登る。高さは約10m。
登った所が円墳の部分で、見事に樹々が茂っていて周辺は見えない。すぐそこを大きな道路が走っているが、それよりも小鳥の鳴き声のほうが賑やかで、どっかの高原にいった気分。
そこから、獣道のような藪の隙間をたどって方墳にゆき、それから戻ってきました。



<古墳周辺の雰囲気  堀が浅く作られている。>




<古墳の登り  かなり急>




<方墳の上>

「1500年の日常」

光さし
風が流れて
鳥が鳴く
今までがそう
これからもずっと

(実はここには前方後円墳が3つあったとのこと。しかし一つはすっかり削られて野球のグラウンドになっている。だから「これからもずっと」は心配。



<空を見上げる>




(2)白鳥古墳
 こちらの古墳は前述のように、過去お寺(法持寺)の管理下に入った。このお寺がとんでもなく積極的な寺で、戦国時代は武将のように活動し、寺域をお城のように作ったりした。その後江戸時代にも興隆したが、太平洋戦争の空襲で全焼し、戦後はこじんまり立て直された。古墳も手放した。
その結果として古墳はいろんな所が削られ、古墳の中にも入ることができない。ただそこにこんもりと森がある。

  

<白鳥古墳、白鳥御陵の標>




<白鳥古墳の森>


 くっついている法持寺はかつて芭蕉など著名人が立ち寄り、句碑があった。
 また最近まで大相撲の美保関部屋がここで名古屋場所の時は宿舎としていた。その関係で北の湖の言葉がいくつか石碑として残っていた。それの一つが非常に印象に残った。

  

<北の湖が横綱になった時の母親への電話の言葉。これが俳句の扱いになっている>

「21歳2か月の赤ちゃん」

思ったでしょう
抱きあげたいと
おかあさん
電話の中の
可愛い赤ちゃん


(テレビ中継中に電話したのでは? テレビの中では、北の湖も赤ちゃんサイズ)


2.白鳥庭園
 世界デザイン博覧会の時、貯木場を埋め立てて日本庭園としたエリアを名古屋市が再整備し、東海地域最大級の「池泉回遊式」の日本庭園とした。
デザイン博以来行っていなかったので訪問した。
御嶽山から伊勢湾への川の流れをなぞって作られているが、確かにスケールが大きい。



<白鳥公園の地図>



 今回はあまり時間がなかったので、バタバタと回ってしまった。でも見どころいっぱいということが分かった。以下に撮影例を示すが、紅葉が進んだらもう一度行ってみたい。何しろ高齢者は地下鉄無料で入場料100円なのだから。以下に上流からの点景。



<御嶽山中の滝>



<山中の渓流>



<中流域?>

「紅葉 ムズムズ状態」

まだだよと
風囁けど
気が騒ぐ
赤面なきを
水面にて見る



<里の柿の大木 これは色づいて、柿がたくさんなっていました。 >



<河口>



<海岸の松並木>



<入り江>



<園内で撮影中の新婚さん 園内で結婚式が挙げられる>





コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 愛知県美術館の令和2年度コレ... | トップ | 秋のバラの独り言 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
知らない庭園でした・・・ (ヒゲオヤジ)
2020-11-01 21:00:55
てんちゃん、こんばんは(^-^)/
ご無沙汰致しております。
私の与野公園バラ園にコメント有難うございましたm(__)m

所で、前回の愛知県美術館の令和2年度コレクションも興味深く拝見させて頂きました。
巻頭の木村充伯(静岡県)さん、 「祖先は眠る(2匹の猿)」面白い題材ですね!
いかにも現代的でウイットに富んでいる様な(^o^)
この位なら私でも分かるかも(^_^;)

そして今回の堀川を挟んで白鳥庭園と白鳥古墳、名古屋は何度となく訪れていたのですが、行った場所は限られ(主に栄周辺と東山地区)でこちらは全く分かりません。
歴史有る古墳に、素敵な日本庭園、私は熱田神宮すら行っておりませんので、機会が有れば是非訪れてみたいです。
私的な場所をご紹介頂き重ねてお礼申し上げます_(._.)_
返信する
ヒゲオヤジさん (てんちゃん)
2020-11-03 00:00:51
コメントありがとうございます。
 前回の美術展の件、「祖先は眠る(2匹の猿)」は万人の共通感覚に訴えることのできる作品だと思います。最近の現代作品は、わかる人に深くわかってもらえれば、もしくは、その人のある時期/ある環境下で共感してもらえたらいいと言ったものが多いです。
 また今回の熱田近辺の件、今度こちらに来られてチャンスがあれば、熱田神宮と白鳥公園は見てみてください。神宮は城よりも名古屋の基盤です。 白鳥公園は、木曽川を流してきた木材を集めていた貯木場を埋め立ててできています。本当に贅沢な庭園で、日本にこれだけのものを作るお金がある時期があったのだと実感します。
 
返信する
熱田神宮 (カンサン)
2020-11-04 20:35:02
てんちゃんへ、私のムギマキのブログにコメントをありがとうございます。ムギマキは個体数が少なく、見られる機会がそんなに多くありません。
熱田神宮には一度、行ったことがあります。
中は広々としていますね。
返信する
カンサンさん (てんちゃん)
2020-11-15 14:10:07
コメントありがとうございます。
熱田神宮は広いです。あまり入れない部分が広くあそこであの空間はたいしたものです。
返信する

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事