夏休みに見た映画の記録。
一本はインド映画の「RRR」で7月。もう一本は「キングダム」で9月。
「RRR」は、私が評判を聴いてみようとしたもの。「キングダム」は私の配偶者が、オールスターキャストに興味を持って、みようといったもの、なお私も原作の漫画を読んでいて興味を持っていた。
それぞれについて、および両者の比較について述べる。
なおここで使った絵は、両者の公式HPから使用
RRR:https://rrr-movie.jp/
キングダム 運命の炎:https://kingdom-the-movie.jp/
1.「RRR」
1.1 作品の背景
・いわゆるボリウッドと呼ばれるインド映画の大作。
・バーフバリ2部作で、世界に名をはせたラージャマウリ監督が、インド独立時代をテーマに作成した冒険活劇。これも世界的に大ヒット。
1.2 作品の内容
・2人の主人公。
1人はイギリス人提督の奥さんによって、辺境の地から強引に連れ去られた少女を取り返そうとする野生の男。
もう1人は、独立を目指して英軍武器を自由にできる地位まで昇りつめ、そうなれば武器を、インド人に渡して武力蜂起を企むイギリス社会に溶け込もうとしている男。オート バイなど乗りこなしボクシング等の格闘技を身に着けた男。
この二人が連携したり対立したりしながらも、最終的には協力して提督を打ち倒す。その過程で、恋愛あり、ダンスあり、アクションありと映画の面白さをぎっしり詰め込みながら、ノンストップで話を進めて行く。スケールも大きい。
楽しく映画を観たぞと、スカッとする。
左がイギリスの権力と戦う2人の出陣、右がダンスでもイギリス人に勝つ2人
多くの猛獣とともに、イギリス提督官邸に飛び込む野生の男。
どう撮影したのか、知りたい。
2.「キングダム 運命の炎」
2.1 作品の背景
・青年コミックを原作とする、中国の戦国時代で秦が台頭し中国統一をはかる過程の初期段階の話。映画では第3話。
・多くの人気俳優を集め、中国で広大な原野に大勢のエキストラを集めたこれも大作。
2.2 作品の内容
・内容は2区分される。
最初の部分は、のちに秦の始皇帝になる少年の、幽閉されていじめ抜かれていた趙からの脱出行で、女性の恩人の死の経験から中華統一を心に決めたという話。
後半は、その趙の秦への侵略に対して、コミックの主人公の少年、彼は下僕からこの3話では百人将に出世しているが、指導者の王毅将軍の指揮のもと大活躍をするという話。
前半では大人の女性の異常な善意に対して、虐げられて自ら牢獄を作ってしまった少年の心が解放されていく状況が逃避行とともに描かれる。
後半では、大原野でチェスのコマのように動かされる大部隊が大損害を出しつつ衝突する様子、それに対して小さな少数の異分子がもぐりこみ、大将頸を目指して敵の大波の中を犠牲を出しつつ突っ切っていく状況が描かれている。
私の配偶者は、ぞろぞろ出てくる有名俳優の役つくりを楽しんでいた。
前半の逃避行の中で身を挺して守る女性の姿。
左は、大部隊の中に忍んでいく少数集団、右は主人公と女主人公のチャンバラ活劇
3.両者の比較
両者を記事にしたのは、比較すると面白いからである。さしあたって面白いと思ったのは以下である。。
3.1.全体の構成
RRRはハリウッドに学び、そこで魅力的と認められた要素を、考える暇もなくズラズラっと並べている。理屈より眼が喜んでいる。中身関係なしに世界の人が喜ぶはず。
キングダムは、なにかをやるにつけ、その前に一呼吸あって理屈を付ける。まるで相撲の「仕切り」のようである。でもそれが日本人のリズムに在っているのかも知れない。
3.2.俳優、特に主役について
RRRの2人は、眼力があり、身体が完璧にビルドアップされている。全世界の誰が見ても大活劇をするのがわかり、出てくるとワクワクする。それが華麗なダンスをするので、おっと驚く。
それに対してキングダムの主役はスマートな青年で、一見活劇するようには見えない。でも大活躍するが、スピードによってで説明が必要である。女主人公もスピードで万人にわかるパワーとは違う。RRRに比べて子供っぽい。これも日本人向き。
3.3.女性の組込み
RRRでは無慈悲な提督の妻、そして主役2人と恋愛する女性という配置で、戦う女性は入らなかった。バーフバリでは、政治家や恋愛しつつ戦う女性などが入っていたが、今回は主役2人に意識を集中させるべく、その役割にしたものと考えられる。
それに対して、キングダムの前半ではターミネーターに母性を加えたような女性が子供を助けながらもウェットな物語を紡ぐ。後半は淡い恋愛感情を持つスーパーアクションの女性が大活躍する。活躍動機が日本的な情の世界で、世界には理解されないかもしれない。
4.おわりに
以上、大作と言ってもかなり性格が異なる。RRRは世界市場を目指したもので、映画を見ている間はジェットコースターに乗っているようなもので、勢いで見て行ってしまう。
それに対するキングダムは静と動の組み合わせで、静のところのドラマのウェット性や活劇直前の静が日本人特有のもの?であるため、観客対象がほぼ日本人に特化されてうまく作られているとおもう。そして配偶者の見方の様に日本人ならわかるオールスタ^キャストがどういった役に配分されてどんな感じで演技しているかを楽しんでもよい。
両方の映画とも、見るに値する映画である。
一本はインド映画の「RRR」で7月。もう一本は「キングダム」で9月。
「RRR」は、私が評判を聴いてみようとしたもの。「キングダム」は私の配偶者が、オールスターキャストに興味を持って、みようといったもの、なお私も原作の漫画を読んでいて興味を持っていた。
それぞれについて、および両者の比較について述べる。
なおここで使った絵は、両者の公式HPから使用
RRR:https://rrr-movie.jp/
キングダム 運命の炎:https://kingdom-the-movie.jp/
1.「RRR」
1.1 作品の背景
・いわゆるボリウッドと呼ばれるインド映画の大作。
・バーフバリ2部作で、世界に名をはせたラージャマウリ監督が、インド独立時代をテーマに作成した冒険活劇。これも世界的に大ヒット。
1.2 作品の内容
・2人の主人公。
1人はイギリス人提督の奥さんによって、辺境の地から強引に連れ去られた少女を取り返そうとする野生の男。
もう1人は、独立を目指して英軍武器を自由にできる地位まで昇りつめ、そうなれば武器を、インド人に渡して武力蜂起を企むイギリス社会に溶け込もうとしている男。オート バイなど乗りこなしボクシング等の格闘技を身に着けた男。
この二人が連携したり対立したりしながらも、最終的には協力して提督を打ち倒す。その過程で、恋愛あり、ダンスあり、アクションありと映画の面白さをぎっしり詰め込みながら、ノンストップで話を進めて行く。スケールも大きい。
楽しく映画を観たぞと、スカッとする。
左がイギリスの権力と戦う2人の出陣、右がダンスでもイギリス人に勝つ2人
多くの猛獣とともに、イギリス提督官邸に飛び込む野生の男。
どう撮影したのか、知りたい。
2.「キングダム 運命の炎」
2.1 作品の背景
・青年コミックを原作とする、中国の戦国時代で秦が台頭し中国統一をはかる過程の初期段階の話。映画では第3話。
・多くの人気俳優を集め、中国で広大な原野に大勢のエキストラを集めたこれも大作。
2.2 作品の内容
・内容は2区分される。
最初の部分は、のちに秦の始皇帝になる少年の、幽閉されていじめ抜かれていた趙からの脱出行で、女性の恩人の死の経験から中華統一を心に決めたという話。
後半は、その趙の秦への侵略に対して、コミックの主人公の少年、彼は下僕からこの3話では百人将に出世しているが、指導者の王毅将軍の指揮のもと大活躍をするという話。
前半では大人の女性の異常な善意に対して、虐げられて自ら牢獄を作ってしまった少年の心が解放されていく状況が逃避行とともに描かれる。
後半では、大原野でチェスのコマのように動かされる大部隊が大損害を出しつつ衝突する様子、それに対して小さな少数の異分子がもぐりこみ、大将頸を目指して敵の大波の中を犠牲を出しつつ突っ切っていく状況が描かれている。
私の配偶者は、ぞろぞろ出てくる有名俳優の役つくりを楽しんでいた。
前半の逃避行の中で身を挺して守る女性の姿。
左は、大部隊の中に忍んでいく少数集団、右は主人公と女主人公のチャンバラ活劇
3.両者の比較
両者を記事にしたのは、比較すると面白いからである。さしあたって面白いと思ったのは以下である。。
3.1.全体の構成
RRRはハリウッドに学び、そこで魅力的と認められた要素を、考える暇もなくズラズラっと並べている。理屈より眼が喜んでいる。中身関係なしに世界の人が喜ぶはず。
キングダムは、なにかをやるにつけ、その前に一呼吸あって理屈を付ける。まるで相撲の「仕切り」のようである。でもそれが日本人のリズムに在っているのかも知れない。
3.2.俳優、特に主役について
RRRの2人は、眼力があり、身体が完璧にビルドアップされている。全世界の誰が見ても大活劇をするのがわかり、出てくるとワクワクする。それが華麗なダンスをするので、おっと驚く。
それに対してキングダムの主役はスマートな青年で、一見活劇するようには見えない。でも大活躍するが、スピードによってで説明が必要である。女主人公もスピードで万人にわかるパワーとは違う。RRRに比べて子供っぽい。これも日本人向き。
3.3.女性の組込み
RRRでは無慈悲な提督の妻、そして主役2人と恋愛する女性という配置で、戦う女性は入らなかった。バーフバリでは、政治家や恋愛しつつ戦う女性などが入っていたが、今回は主役2人に意識を集中させるべく、その役割にしたものと考えられる。
それに対して、キングダムの前半ではターミネーターに母性を加えたような女性が子供を助けながらもウェットな物語を紡ぐ。後半は淡い恋愛感情を持つスーパーアクションの女性が大活躍する。活躍動機が日本的な情の世界で、世界には理解されないかもしれない。
4.おわりに
以上、大作と言ってもかなり性格が異なる。RRRは世界市場を目指したもので、映画を見ている間はジェットコースターに乗っているようなもので、勢いで見て行ってしまう。
それに対するキングダムは静と動の組み合わせで、静のところのドラマのウェット性や活劇直前の静が日本人特有のもの?であるため、観客対象がほぼ日本人に特化されてうまく作られているとおもう。そして配偶者の見方の様に日本人ならわかるオールスタ^キャストがどういった役に配分されてどんな感じで演技しているかを楽しんでもよい。
両方の映画とも、見るに値する映画である。
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