世界中に原始宗教であるアニミズムが存在した、陸続きだった地域と海に囲まれた島国では変化、発展のスピードは異なる。
キリスト教を創造したヨーロッパから見て未開の地の未発達の原始宗教と蔑視されるが、
時間をかけ何者にも侵略されない島国においてしっかり根を張り、熟成されていく。
つまり一つの石ころに精霊が宿るとするアニミズムは別の新たな対象物を求め拡大し教義を作り宗教となるが、日本に於いては拡大しない分
蓄積されて神道となる。
GHQは「国家神道、神社神道ニ対スル政府ノ保証、支援、保全、監督並ニ弘布ノ廃止ニ関スル件」の覚書を出し、
国家神道を解体し、政教分離をすすめることを表向きに神道司令をだしたが僅か4年で大幅に緩和された。
「神道指令」は、神道の禁止だけを目的としたものではなく、日本及び日本人に命じた事柄は、神道に加え、皇室の伝統、そして歴史教育を全面否定することだった。
このため、今日でも反日マスコミや政治家は、「神道」「皇室」「歴史教育」の問題となると、常軌を逸した批判をする。
GHQの意を汲んだ日本人が忠実に占領以降も継続したからだ。
神道は宗教か?の議論にまで影響を及ぼすことになる。宗教であるとする宗教説だが、
『菱木政晴は世界には言語による教義表現を軽視する宗教もあり、比較宗教学や文化人類学の成果をもちいることによって困難なく抽出可能であるとして以下のようにまとめている。
聖戦 - 自国の戦闘行為は常に正しく、それに参加することは崇高な義務である。
英霊 - 聖戦に従事して戦死すれば神になる。そのために死んだ者を祀る。
顕彰 - 英霊を模範とし、それに倣って後に続け。
そして、「顕彰教義に埋め込まれた侵略への動員という政治目的を、聖戦教義・英霊教義の宗教的トリックで粉飾するもの」と指摘している。また、国家神道の教義の中心を「天皇現人神思想」や「万世一系思想」とする意見もある。』
僧侶であり宗教学者でもある彼の逆説的な主張は余りに稚拙という以外言葉もない。
柳川啓一は「国家神道は明確な教義を有していた」として以下の4点をあげている。
『天皇は神話的祖先である天照大神から万世一系の血統をつぐ神の子孫であり、自ら現御神(あきつみかみ)である。
『古事記』、『日本書紀』の神話の国土の形成、天壌無窮の神勅にみえるように、日本は特別に神の保護を受けた神国である。
世界を救済するのは日本の使命。他国への進出は聖戦として意味づけられた。
道徳の面においては、天皇は親であり、臣民は子であるから、天皇への忠は孝ともなるという忠孝一本説。』
柳川氏もあからさまな押し付けの様な論であるが流石東大教授だ、この短い文章の中で、神道、皇室、軍国主義を否定しながら教義化している。そしてこれらを根底に戦後教育が進められてしまった。
注意すべきは相当数彼の弟子達が世に放たれてしまっている。
彼らにとって神道は宗教でないと都合が悪いのであり、兎に角教義を無理やり作り出し、軍国主義を貶めたい一心でGHQの為に働き、
軍国主義と国家神道の為に負けた腹癒せをするように、神道の全てを否定しようとする。
民間信仰禁止政策は明治初期において、神霊の憑依やそれによって託宣を得る行為、性神信仰などが低俗なものや迷信として否定され、多くの民俗行事が禁止された。
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また、神社の祭神も、その土地で古来からまつられていた神々ではなく、『古事記』、『日本書紀』などの皇統譜につながる神々に変更されたものが多い。
王政復古して、富国強兵するのだから無理もない。
現在でも写真のような一見ふざけているかの様な信仰を真面目に復活し信仰する人々もいる。
完全に宗教でないことがご理解いただけるだろう。
信教の自由を無理矢理さだめても、いくら宗教団体が出来ようとも日本人がいる限り続いていくだろう。
そして一番大切なことは宗教か宗教でないかではなく、宗教で啀み合うのでなく平和で安寧であること。
まさしく皇室がそのことのみを祈り続いている事実。
神道が世界平和の為の要であることを最後の写真が暗示している気がしてならない。
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