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『民進含め他党にブーメランあかんと厳しく言うといて、自分とこだけ緩いのはあかん、丸山も次4期目とかどうでもええ話、大阪と日本がよーなるかどうかが全て。それ考えたらどう考えても維新は総括と代表選が必要。若造に言われんでも代表は言うだけの人ちゃうし、ちゃんとやりまっせですね、失礼をば。』
松井代表は私人としての感想を「何いちびってるの」と表現した。
いちびるは魚問屋の競り市の騒がしい様子からの「市振る」が語源で調子に乗って悪ふざけをする、つけ上がってはしゃぐという意味である。
どちらかで言えばこの場合は批判的な意味であると言えるが、松井代表と馬場幹事長の会見は議席数を減らしたことと丸山議員の離党で神妙な表情と歯切れの悪い会見に映り、お通夜ムードである。
そもそも橋下氏が何故執拗にこのツイートに噛み付いたのか、また離党を決断させるまで攻撃する必要があったのかが不明である。
橋下氏は番組で『若造に言われんでも代表は言うだけの人ちゃうし、ちゃんとやりまっせですね、失礼をば。』の部分だけが問題だと言い、松井代表に対する言葉遣いが問題だと言う。
当初私は「言うだけの人」が橋下氏のことを揶揄していると感じ取ったが、恐らく橋下氏も自分の事を批判していると激昂したに違いない。
しかし、冷静になると振り上げた拳を下ろしてしまった後、自身の中で松井代表に矛先を変換して代表を庇うストーリーに作り変えたと思っている。
更に橋下氏はこの一件で「大阪での大阪維新の活動を理解することなく、ふざけた物言いをする国会議員がいるところと付き合うと精神衛生上良くないので。僕はちっちゃい人間ですから、こういう国会議員が一番嫌いなんです」と発言し、日本維新の会の法律顧問を辞任した。
その前段として橋下氏はツイートで
『日本維新の会の衰退原因の一つに維新の支持者もある。丸山を支持しているような支持者が多い政党は絶対に勢力は拡大しない。かつての在特会のようなもの』と総括として有権者までも攻撃している。
結局丸山氏はこのツイートに耐えきれず離党を決断したと思われる。
維新側として松井代表、馬場幹事長、足立康史議員は当然の事ながら橋下氏に賛同して丸山議員は孤立状態となってしまう。
ここで選挙前の松井代表のスピーチを見てみよう。
日本維新の会
2017.10.10
「日本維新の会・松井一郎代表「政治は口先だけじゃなくて実行力」➖➖➖➖➖➖➖➖➖
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みなさんが画面見ていただくとね、松井難しい顔してるなあと、怒っているな、こういう感じで写ったと思います。本当にむかつきました。党首討論で。もう大きく2つ。腹が立ってしかたがない。
要はね、僕が党首討論で言っていたのは増税の前の約束をね、皆さんどうしているんですか、国会議員。安倍(晋三)総理にも聞いたし、志位(和夫共産党委員長)さんにも聞いた。増税の前の約束はもう今やね、忘れられています、国会議員の皆さんは。ほごにされたまま。
皆さんは覚えていますか、増税の前の約束は。2012年、当時は民進党、民主党、もう名前分からなくなってきましたけど、当時は民主党政権でした。
2012年。まず最初の増税はね復興増税なんです。2011年にあの東北の震災があった。そしてね、東北のみなさんの被災者の皆さんの生活をなんとか支えていこう、そのためには財源が必要だということで、復興増税を国民の皆さん1人1人にお願いしようという話。
そしてその増税は2012月4月にスタートしました。今でも皆さん1人1人、市民税に1000円上乗せで復興増税はずっと続いているんです。これはあと40年ぐらいかかります。40年ぐらい復興増税が皆さんの負担になっていく。
そして、その後には消費税が5%から8%になる。それも控えている。だから2012年、あの民主党政権の時に、国民の皆さん、増税をお願いするなら、まずは国会議員自らの今の報酬をカットする、そういうことを当たり前のようにスタートさせよう。国民の皆さんに負担をお願いするんだから、国会議員もカットするということで、2012年の4月から国会議員の報酬2割たかだか2割ですけどね、僕は今3割カットしてますけど、橋下(徹)さんも知事になった瞬間3割カットしています。2割カットするのをね、国会議員は始めたわけです。
そして報酬、国会議員の報酬って皆さんご存じですか。1年間で2100万円あります満額で。2割カットしたからと言ってね。1900万円ぐらいになるぐらい。たいしたことないんです。たいしたことない。その2割カットは増税とセットで、国会議員が皆さんと約束をしたことでした。
僕は党首討論で言ったんです。その約束どうなっているんですか。今、まさに2年後には消費税が10%になろうとしている。復興増税はずっと続いている。その約束はどうしてしまったんでしょうか。
これはね、自民党から共産党までみんなに聞いた。皆さん、そのとき、聞いたとき、各党首のみなさん聞こえんふりでしたね。知らんふりしてそのままスルーされてしまいまして、要はね、自分の身分に対してねまったくその身分にしがみついている。
自分たちの報酬についてはとにかく議論をしない。こういう態度でした。これがまず一つ。もうむちゃくちゃ腹立ったところです。
そしてもう一つがね、共産党の志位さんにとにかくね僕言ったんです。志位さんはね、安倍総理、安倍総理はひどい、もう安倍内閣即退陣、安倍さんに任しておいたら、日本の国、子供たちがね戦場に送られてしまう。そんな戦争法案を作ったね、安倍さんを退陣に追い込むんだ。こう言っているんです。だからその横でね、志位さんそない言うけど、大阪では自民党とチーム組んでいるじゃないの。こう言ったんです。
そしたらね、志位さんうにゃうにゃ言いましてね、最終的には自民党と組んでいることをね、認めました。大阪では自民党とチームだ。だから僕ずっと言ってたでしょ。
大阪では自共民なんです、みなさん。志位さんが、共産党の志位さんが自民党と組んでいる、ハッキリ言ったんです。
組んでいる理由がね、ひどい話。大阪都構想なんていうひどいことをやるからだ、こう言うんです。
志位さんは東京都に住んでいるんですよ、皆さん。大阪都構想というね、そういうひどい政策をあげたらね、これはねとんでもないことになる。僕は言ったんです、志位さんに。志位さん、東京都とも、もともと東京府、東京市で二重行政でこれはどうにもならんと、税金の無駄遣いだと。そういう話で1943年に東京都になったんでしょ。東京府、東京市を一つにまとめて東京都になって、今まさに一極集中といわれている東京ができあがっているわけですよ。あれから70年が経過して。
その志位さんがね、大阪都構想は必要ない。まあ、結局ね、東京だけが良ければいいんでしょうね。自分たちは東京でね、ぬくぬくとすごく暮らしているわけです。まったく大阪のこと分かっていないのに、自民党と民進党と大阪府ではチームを組む。そこに何があるか。皆さんご承知の通りなんです。
冒頭申し上げました。大阪ではわれわれは自らの身分にこだわってはいません。それは橋下前代表も知事になった瞬間に報酬は3割カットしました。退職金は当時は5割カットした。7人子供おるけど大丈夫かな心配しましたけども、8年間知事やって市長やってまっぴんぴんしてます。子供も8年間の間に大きくなりました。大したことはないわけです。
要はね、大阪ではもう当たり前の話なんです。政治家が優遇、厚遇されすぎない。皆さんもね、8年これずっと大阪はやってきていますから、当たり前のように大阪の政治家というのは身を切って当然、こういう風になっている。でもね、8年もやればだんだん疲れてくる人たちがいるんです。それは誰かと言うと、大阪の自民党、民進党、共産党。いや民進党じゃないな、立憲民主党です。
要はね、大阪府議会だってもう2011年維新の会ができた瞬間から定数は2割カット。一ヶ月で2割カットです。その話も安倍総理にしました。なんでそれ公認です。
国会でも定数カットした。それは一票の格差で、人口が減少したから削った訳でね、要は大阪のように2割のカットなんていうのはもうどこの自治体でも国でもできません。
でも、2011年にカットしてね、大阪府議会109議席から88議席になりました。その時も共産党は言うんです、そんなに減らしたら府民の声がね、府庁、役所に届く、届かなくなってすごく府民にとってはねマイナスだと言うんですけど。カットしてあれこれ、かれこれ2年以上経過をいたしましたが、僕は今、知事ですけども、府民の皆さんから声が届きにくくなったというそういう申し入れは一件もありません。今の時代、今の時代ね、皆さんお一人お一人がタブレットをもたれている、携帯ももたれているしね、いろいろ直接ネットで繋がって、大阪府庁へも府民の声としてね、皆さんから、ネットから、ネットで皆さんの声が直接僕のところに届くようになっているんです。
議員の定数だってね、今、ずっと絞れとれるわけですよ。それを実際にわれわれは大阪でやってきた。その結果、大阪では共産党は2人になりました、府議会。ここなんです共産党が僕たちを一番嫌がんのは。自分たちの仲間が減る、自分たちの仲間が減って、その人たちの一部の議員さんの生活もある。これを何とかしようよという話。
議員の一部既得権益、優遇厚遇を許していたから、橋下知事が知事になる前は大阪11年連続の赤字だった。その後、今、橋下・松井大阪府10年やっているが、この10年間はずっと黒字。皆さん方の借金も返してきている。そして、役所もメタボだったのがぐっと筋肉質に作り替えてきた。この10年間で大阪府庁、職員の数は2700人絞り込むことができた。事務経費も浮いてきた。事務経費も浮いてきた。天下りにはすべてメスを入れて、最後どうしても役所が関わらないといけない。福祉の団体とか補償協会とかに限った。あとの天下り先は、民間でできるところは民間におまかせして、必要無くなったところは廃止した。そういう改革をして、今大阪府庁は黒字になり、1年間で900億の財源を作れている。
900億円のお金を作ったから黒字で、その財源があるから、大阪では実質、幼稚園・保育園4歳5歳からの教育費、高校まで私学を含めて無償に今まさになっている。実現している。実行している。これを全国に広げていきたい。全国に広げれば、増税することなく教育の無償化ができるでしょう。
大阪って11年前までは赤字だった。10年前まで。それでも改革をすれば黒字になり、借金を返して、全国一の教育環境を整えることができた。高校の私学の無償化、幼稚園・保育園の4歳5歳、ここから高校の私学まで、実質教育日無償にしているのは、大阪府だけ。それだけのことができる。実際に。これは実行してきたということ。これを全国でやりましょうよと。
今の国会議員も、とにかく政治家が優遇、厚遇されている生ぬるい状態で、2年先に消費増税を良しとすると、結局皆さん、これから何かお金が足りない度に、消費増税を求められ、普通の国民の皆さんの生活がしんどくなるばかり。いったんは増税をする前に、国会議員約束していたんですから。その約束を実行させてから、そして徹底的にお金の使い方を見直してから、増税を考えましょうというのがわれわれの考え方です。やればできる。
これを今ぜひ皆さん、今回の選挙で、この大阪で、維新の会ずっとやってきた。大阪では結果があるから、維新の会応援しているんだよということで。比例区では維新よろしくお願いしたい。全国中の選挙ですから、皆さんの友人・知人どこにでもいると思う。とにかく、皆さんからの声かけ、口コミ。携帯にメモリーある人たちに今の話を伝えていただいて。
とにかく、いったん増税をやめて改革をする。そしてどうしても財源が足りない場合、そのときにあからさまにやるだけのことは全てやった。こういう理由で足りないですよということを、きちっと根拠を付けてから増税の話をするべきだ。
維新の会は口で言ったら実行する。口先だけの政治はだめ。ずっと言っている。代表である僕も3割報酬カット、退職金なし。だから国会議員も、一度2割カット、自分たちで言ったのだから。いくら他の政党がそれを認めなくても、ルールとして2割はカットしなくても、自分たちでできることはやりましょうよというのが維新の会です。
維新の会の国会議員は全員、それを集めて毎月被災地に届けている、寄付している。それは、本当は国庫に返す方がいい。税金、給料もらうのは税金だから。国庫に返すのは公選法で違反になる。違反になるから、最初に増税が始まったのは、復興増税だったから、毎月全員2割手取りを横に出して、毎月被災地に行っている。東北に行ったり、熊本に行ったり、こないだは九州の豪雨、福岡に行ったりして。毎月とどけに行っている。
やっぱり、政治は口先だけじゃなくて実行力。その実行力を実現をしてきた。そしてその背中を、松井もっとやれ、橋下サボったらいかんよ。維新の会頑張れよとずっと押してくれたのが大阪の皆さん。そういう背中を押してもらう、その力で前へ前へと進んでいる。これからも維新の会、皆さんとともに、大改革をやっていく。皆さんご支援のほどよろしくお願いします。
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大変長い代表のスピーチなので要約するが、
身を切る改革を実行し、被災地に寄付してきた。
大阪では自民と共産党が共闘している。
最小限に纏めればこの二点を主張している。
恐らく丸山議員は険しい表情で長々と怒りのスピーチをした松井代表をその長さと恨み節(俺たちは身を斬って大阪を変えて来た何故東京人、全国民は解ってくれない)が逆に未来の展望の見えないスピーチに感じ取ったに違いない。
それをソフトに遠回しにツイートしたつもりが上逆に橋下氏には上から目線に映ったのだろう。
ここまでは何も離党までしなくともと感じる方が殆どであろう。
ここからは全くの憶測の話なのでそれなりに読んで貰えればと続けたい。
そもそも大阪維新の党是の一丁目一番地は大阪都構想とカジノの誘致であった。大阪と東京の争いで東京が降り横浜や和歌山迄が参入してきたのだ。そこへ来て丸山議員のギャンブル依存症とパチンコの国会質疑が維新に与えたダメージは計り知れず、橋下氏以下維新の幹部が橋下氏を擁護し、丸山議員が孤立するのは当たり前の流れであると思う。
つまり、丸山議員は維新から排除されたに違いないという仮説が考えられる。野党の位置にあって、自民党とのパワーバランスで民進党を駆逐してきたが、辻元清美が再選し、若手議員の離党を許す維新に自民党批判が許される土壌大阪は改革されたようで、内情は余り変わらないことが、露呈したのかもしれない。
身を切る事をプライドにしてしまった大阪維新の戦略ミスが今回の敗因だと感じてしまう。
横山ノック、西川きよしのような笑顔で辛抱するタイプが大阪には必要かもしれない。
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