大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

正伝寺の枯山水

2019年11月23日 | 日記

 いまから1年前(2018年11月中旬)、枯山水で有名な正伝寺を訪れた。

 枯山水では立命館大学のそばにある龍安寺が有名だが、時間によっては多くの人がおしよせる。

 こちら正伝寺は交通の便がわるいせいだと思うが、少なくとも昨年については人が少なくぞんぶんに枯山水を堪能することができた。

 デビットボーイが訪れたこともあるということだが、何を想ったのであろうか。

 ちなみに、正伝寺の近くにはゴルフ場があってやや趣きをこわしている。

 日経によれば、正伝寺はもともと6つの別坊をもつ大寺院だったが、廃仏毀釈により別坊がなくなり、昭和中期にゴルフ場となった。

 海外の仏教遺跡の復元のはなしはよく聞くが、廃仏毀釈により破壊・改変された日本のお寺を復元するはなしはあまり聞いたことがない(調査は多い)。別坊のある正伝寺をみてみたかったなあ。


寿海(千丸店)

2019年10月15日 | 日記

 久しぶりの寿海(千丸店)。

 天ぷらの盛り合わせ(340円)。

 

 おでんは1つ100円。

 京都はおでんが高いという印象があるが(あくまで個人的な感想です)、こちらはリーズナブル。

 

 この晩は少し冷えていたので熱燗を注文。

 ごちそうさまでした。


UAW、GMでストライキに突入

2019年09月16日 | 日記

 2019年9月15日(日)、UAW(全米自動車労組)GM全工場でストライキに突入した。

 ブログで紹介しているように現在、UAW役員の汚職捜査が進展している。

 デトロイト・ニュース(2019/9/12)は、UAW現会長ガーリー・ジョーンズ氏と同前会長デニス・ウイリアムズ氏も捜査対象になっているとしている(両氏の自宅は先日、家宅捜査をうけている)。

 労使関係の研究者ジェーン・スローター氏は、こうした疑惑を打ち消そうとしてUAWがストライキに打って出る可能性を指摘していたが、そのとおりになった。

 私自身20年以上にわたってUAWの動向を詳しくみてきたが、交渉がはじまったばかりのこの時期にストライキに入る理由はほかにどうしてもみつけることができない(争点が定かでなく、交渉が行き詰まったわけでもない)。

 ちなみに、これまでの交渉でGMは以下の提案をおこなっている。

1) 8000ドル(85万円:1ドル=105円)の協約締結一時金を支給する。

2) 賃上げをおこなう(金額はこれから交渉)。

3) 利益分配制度(純利益に自動連動してボーナスを支給する仕組み)を改善する。

4) 医療保険の負担は現状維持(新たな負担はもとめない)。

5) 4州8工場などに総額70億ドル(7.3千億円:1ドル=105円)を投資して雇用を守る。

6) デトロイト・ハムトラック工場に電動トラック、ローズタウン工場に電気自動車用バッテリー・セルの生産を割り当てる(雇用を守る)。

 一方、UAWは、賃上げ、雇用確保とならんで、古参労働者と新規採用者の賃金・雇用保障格差の是正、COLA(インフレ率に連動して給与を自動で上げる仕組み)の完全復活などを求めている。

 オートモーティブニュース紙は、販売減速などによりGMには通常より多い77日分の在庫があるとしたうえで、ストライキがおこなわれると1日当たり5千万ドル(50億円)程度の損失が発生するとしている。

 

UAWの元GM担当役員が汚職で有罪認める (2019/9/10)

UAW元役員、FCAからの不正な金品受け取りで懲役刑 (2019/8/6)


英保守党、支持広げる

2019年09月04日 | 日記

 2019年9月3日(火)、イギリス議会は「EUと離脱条件で合意できなかったら、離脱期限の来年までの延長をEUに求める」法案の審議をはじめることを328対301で可決した。

 ジョンソン首相は、審議開始に賛成した保守党議員は次の選挙で公認しない(つまり政治生命の終わり)としたが、21人の保守党議員が審議開始に賛成した。<造反議員はその後、保守党を除名され、与党は議会の過半数を失った>

 これに対しジョンソン首相は、もし法案が可決されたら、議会を解散して離脱直前の10月14日か15日に選挙をおこなうとしている。

 強気の背景にあるのが、保守党の高い支持率

 2017年の総選挙ではコービン氏ひきいる労働党が大善戦。

 しかし最近、労働党の支持率は低迷しており、直近の世論調査では保守党の支持率は労働党を11%上回っている

 現在選挙がおこなわれた場合、保守党が圧勝すると予想されている。

 労働党の支持率が低迷している理由としては、コービン氏のEU離脱への立場がはっきりしないこと(おそらく離脱自体には肯定的)などがあげられている。

 こうしたことからEUは、ジョンソン首相が選挙に勝ってもEUがこれまでの交渉内容を変えることはないと予防線をはりだした。

 ただし、議会を解散するには下院の2/3の賛成が必要。労働党が解散に賛成しなければ、ジョンソン氏は選挙にうってでることはできない。

 大敗北がわかっているので労働党が選挙に賛成する可能性は小さいと思われる(コービン氏は選挙でEU離脱の信を問うべきと主張し続けてきたが)。

 別の可能性としては、内閣の不信任を可決して保守党から別の首相を選出するというものがあるが、フィナンシャルタイムズは、保守党議員が内閣不信任案に賛成することはいまのところ考えにくいとしている。<保守党を除名された議員が不信任に賛成した場合はこのかぎりにあらず>

 すると結局、ジョンソン氏が首相を続け、離脱条件の交渉を続けるということにしかならないのではないか。

 EUも、景気の行方が不確かになってきているなか強硬離脱の引き金を自分が引いたと言われたくないだろうから、離脱期限の延期に合意するのではないかと思われる。

 とはいえ、予想どおりにならないのが政治。

 最大の懸案となっているアイルランドとの国境問題をどのように解決してEU離脱にもっていくのか、引き続き注意してみていきたい。


香港が緊迫した状態になってきている

2019年08月31日 | 日記

 香港が緊迫した状態になってきている。

 先日、無届デモが禁止され、違反者(デモ参加者)は最高懲役5年が課せられるとの発表があったが、今日(2019/8/31)、それを無視して大規模なデモと衝突が発生している。

 ゲームストリーミング大手Twitchのチャットチャンネルでは、香港のライブ映像をみることができる。 

 この1か月余り、ときどきチェックしているのだが、状況が今ほんとうに緊迫してきているのがわかる。

 どのような決着をみるのか見当がつかない。

 ちなみに香港の一人当たり名目GDPは2014年に日本を超えて、以降、日本との差を広げている。