テスラは今年末ないし来年初頭に、中国で生産する主力車モデル3にガソリン車より安価となる新型のバッテリーを搭載することを計画している。
オートモティブニュースによれば、テスラは中国のAmperex Technology(CATL)と共同でコバルトをほとんど使わない画期的なバッテリーの開発に成功。
新型バッテリーは数百万マイル(百万マイル=160万キロ)の走行耐久性があり、キロワット時60ドル以下とガソリン車(キロワット時80ドル程度)より安価に生産が可能。
EV(電気自動車)のモーターや駆動装置はガソリン車のそれより格段に構造が簡単だが、バッテリーの価格の高さがネックとなりEVの価格は高止まりしている。低価格バッテリーは、補助金なしにEVがガソリン自動車と価格競争できるようになることを意味している。
テスラは、カリフォルニア州のギガファクトリーの30倍の生産規模の工場を、生産工程を徹底的に自動化して中国に建設する予定。
またテスラは、こうしたバッテリーを搭載した100万台以上のEVを一般の送配電網に接続することであたらしいかたちの電力会社を設立することをめざしている。
新型バッテリーの源流は1996年にカナダの大学ではじまった研究。テスラは同研究所と2016年から5年間のパートナー契約を締結。それが今回の新型バッテリーに結実した。