大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

米雇用統計のデータを2009年にさかのぼって修正 & アメリカの最低賃金のデータを修正

2014年01月12日 | 日記

 米労働統計局は、毎年1月に過去にさかのぼって統計データの修正をおこなっている。今年は、2009年1月以降のデータに修正があった。

 そこでホームページに載せているすべてのデータ(図)について、2009年1月以降のデータをすべて新しいものに入れ替えた。この作業には結構時間がかかるがやむを得ない。

 

 そのほか、アメリカ各州の最低賃金についても2014年1月1日現在のものを追加した。米労働省のデータをみると、ワシントン州の時給9.32ドル(969円、1ドル104円で計算)を筆頭に、昨年も多くの州で最低賃金の引き上げがおこなわれたことがわかる。連邦でも現在7.25ドル(754円)の最低賃金を10ドルに引き上げようとする動きが強まっている。こちらの更新は何回でも大歓迎だ。


女性初の銀行トップ(CEO)が誕生

2014年01月05日 | 日記

 昨年末、韓国で初めて女性が銀行トップ(CEO)に就任した。

 ウォール・ストリート・ジャーナルなどによれば、昨年末、韓国の有力行である企業銀行のCEOに女性の権善珠氏が就任した。昨年、韓国では初めての女性大統領も誕生しており、今後の動きが注目される。

 ちなみに日本の金融界ではいまのところ、西京銀行(山口県)の副頭取が女性の最高位のようだ。

 この西京銀行には少し思い出がある。岡山大学にいた時、岡山経済同友会から助成金をもらって中国地方のファミリーフレンドリー企業の調査をしたことがある。このとき、同友会の会長をしておられた中国銀行の永島頭取から、西京銀行の頭取は女性の活用に熱心なことで有名だと聞き、西京銀行を調査対象に加えることにした。出向いてみると、西京銀行には金融機関としてはめずらしく立派な企業内保育所が設置されていて、大変驚いたことを今でもよく覚えている。そのときの頭取はかなり前におやめになっているが、その理念はその後も枯れることはなかったようだ。大和証券などでも女性の活用が進んでいると聞く。こうした分野での国際「競争」は大歓迎だ。この分野で国際「競争」が進むことを望みたい。


謹賀新年

2014年01月05日 | 日記

 新年あけましておめでとうございます。

 昨年は、3人の方にゲストスピーカーをお引き受けいただきました。株式会社きると取締役の入部氏には、知的障がい者の雇用についてお話いただきました。また11月には、財団法人ソーシャルサービス協会訪問相談員の中野氏に、京都市における生活困窮者の実情やその自立支援の様子などをお話いただきました。そして12月には、京都労働局の黒川氏に、個別労働紛争解決制度の仕組みと実情についてお話をしていただきました。どのお話も、その道の専門家でなければすることができない内容で、受講者には大変好評でした。この場を借りて、ゲストスピーカーをお引き受けいただきました方々に、あらためて御礼申し上げます。

 いつも、こうしていろいろな方の力をお借りして教育や研究を進めています。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。