近頃、印刷工場の職員の「胆管癌」がよくマスコミに登場する。印刷機を洗浄する薬品による発祥が原因である。しかし、その作業に従事しない一般事務職からも発病者が出ている。アスベストも同じような現状がある。
労災に認定された患者と、未認定患者の間には余りにも大きな差が存在する。労災認定患者は、経済的には負担が無い。しかも、健康時の収入の60%が保証される。しかし、グレイゾーンの人たちは何の保証も無い。明らかにアスベストによる健康被害が発生していても、その程度により、保障されたりされなかったり国の基準は、明らかに責任回避の姿勢である。
アスベスト被害が予測される、肺癌患者さんからの相談が多いが、アスベストが原因であるとの証明が難しい。専門医の不足である。広島にCTやMRIの画像から病気の診断をする機関が出来たようである。また、病理学的なサンプル解析の専門機関も開設されたそうだ。 しかしその機関も、それぞれの専門分野の医師が存在しない限り、パーフェクトな診断は無理だそうである。
アスベストと認識して、作業に従事していた人間は、医師に対してその職歴を告げる事が出来、医師も意識を持って診察するから、肺癌でもアスベストによるものかどうかの検査を行うが、例えば農業従事者が、アスベストの暴露者とは誰も考えない。
ここに落とし穴がある。 農業用の薬剤の中には、嘗てタルクと呼ばれる総量材が大量に使用され、このタルクの中にアスベストが含まれていた。
農業従事者も、アスベスト被害者の可能性がある。余り知られていない。粉黛の農薬のほとんどが、アスベストに汚染されていた事を誰も教えてくれない。
ただ「労働局」の書類の中にそれは存在する。
いずれにしても、「癌」の多くが労災対象になりつつある。WEBの時代、自らの健康管理は、自らがすること。貴方の病気は案外に「労働災害」かもしれませんよ。
「角の土地に囲いが出来たよ。」
「へー」
我が団地の角地は、旧地主さんの畑である。 地主さんは、畑の周りをフェンスで囲った。
タヌキに、鹿に、イノシシに、熊、荒らされ放題。ついに金網で囲ってしまった。 団地内なので狩猟禁止。 やむなく我が土地を囲わなければ成らなくなった。
なんだか戦国時代の砦である。 我が家のトマトは被害にあわなくなった。 センサー付き外灯を付けたら野獣が来なくなった。 連中も、明るい所での「こそ泥」は苦手な様である。
そういえば気が付いた事がある。この団地では、イタチはいるが、狐の姿は見たことが無い。 猿も近頃姿を見せない。