日本の政局が、アメリカ大統領選挙に影響を及ぼしたという。
アメリカの政治評論家は、オバマ大統領は日本の政局の右翼化傾向に助けられた形になったという。リベラルな大統領でないと、日本の右翼化傾向に歯止めが掛けられず、中国との国際関係が悪化する事が懸念され、最後の一週間で逆転現象が起きたと論評しているようだ。
石原新党や橋下新党等の維新を掲げる政党と、安部指導下の自民党政権を押さえつける事の出来る、リベラルな大統領をアメリカ国民は選んだのだ。
アメリカの政治意識の高さは素晴らしい。
常に世界情勢を判断の一部に取り入れながら判断する。
アメリカが日本を何故警戒するのか、私なりに考えて見た。答えは一つであった。嘗て天皇は神であった。ある一面、イスラム教徒通ずるところが存在する。其処に問題が存在するのだ。神の軍隊が、慰安婦など強制連行などしない。真にそう信じている連中が存在する事が問題なのだ。
嘗ての日本軍の暴挙は暇がない。自分の部下さえ犠牲にし、わが身の保全を第一に考えた上級士官は多いい。満州航空史を読むと歴然と書かれている。乃木稀輔のような人物は稀で、その後表れる事はなかった。
自らの政党の存続より、日本の将来を第一に考えた野田総理に拍手を送りたい。
二世議員の集団、自民党には戦後の金銭的しがらみから抜け出す事は絶対に出来ない。
官僚の天下り、天下りによる利益の配分、配分に群がる企業、その際たる物が、原発であり、学校法人なのである。
広島市民は、広島市立大学を維持するのに、市民一人当たり100円の負担をしている。広島市民はあえてその決断をした。大学の中に平和研究所を開設し、芸術と平和の共存を模索する事に賛成したのだ。
今回問題になった、札幌保険大学などは、過去に同じ目的の大学が、2004年に廃止されている。福岡福祉大学がそれである。秋田公立美術大学にいたっては、神戸ファッション造形大学や、想像学園大学が廃校に追い込まれている。岡崎女子大学は、幼児教育学科を4年生に格上げする計画であったようだが、広島の文教女子大学は既に募集を止めている。初等教育学科に変更し、文学部国文科に変更、短大は15年前に廃止している。比治山女子大学は比治山大学として男女共学に変更されて、5年が経過する。美術学部は、アニメーション専科に衣替えしているし、広島県の3つの県立大学は全て統合されて、経営の合理化がされたが、看護専門大学がその中心になった。嘗ての国文科や、農学部など付け足しに成っている。1970年代に設立された、立志館大などとうの昔に閉鎖された。隣県では、萩女子大が広島の企業の支援を受けたが閉鎖に追い込まれた。
大学の経営資金の大半は、受験料と入学金である。嘗ては、滑り止めに合格した大学に納めた入学金は返済不要であったが、最高裁判所で、不法行為と認定されたため、当てに出来なくなった。後は、受験者が多い程、経営が安定する。東京六大学などは、受験料で経営されているような物なのだ。
こうした時代の変革により50%以上の人間が大学進学する時代には、教育制度の大幅な改革が必要である。垂れ流しの公立、私学に対する助成金の見直しこそ必要である。
学ぶ事は、大学に進学する事だけではない。
学ぶ方法は幾らでもある。世に名をなした人ほど、遠回りをしている事が多い。
大学進学に対し自らの将来を塾濾されたい。
自らの為に。