早朝三時半。 体の節々の痛みで目覚めた。 外を覗いてみたが、雨は振りそうにはない。 「んー。」 眠れない。 そうだ、梅ジャムの作りかけを終わらせようと思い立ち、早速に始めた。 三度目となると色々手際よくなってくる。 実と種とを取り分けるのは、ステンレス製の籠とすりこぎで難なく出来る事が解った。
雨が降る予感がしてきた。 奥様は日曜出勤の日でお出掛けになり、ひとり残されるとすることがない。 先日来 「土と兵隊・麦と兵隊」の復刻本を購入して読み返している。
六十年安保の年自殺した、作者のことはかなり詳しく知っていたが、読み返してみると何処か「井伏鱒二」と、同じ匂いがすることに気付いた。 それがどこなのかは指摘できないが、当事者でありながら、常に冷めた目で物事を見ている当たりなのかもしれない。
彼もまた「戦犯」に問われた一人である。 戦犯に付いて調べてみたが、戦犯には「時効」はなさそうである。 国際的に、「戦犯」と言う犯罪名が存在するか、否かも曖昧である。 非人道的行為が成されても、相手方が罰する気持ちがなければ、成立しない。
全て相手次第である。 嘗て「日露戦争」時に、ロシア軍捕虜に対する日本の接し方が国際的に評価されたらしいが、大東亜戦争(太平洋戦争)頃からの、日本軍の捕虜に対する接し方は、戦後多くの罪を問われた。
橋下大阪市長は、法律の専門家である。是非とも専門家としての「講座」でもお開きいただき、お説を伺いたいものである。
軍都広島で被爆直後、どのようなことが「捕虜」の身に起きていたのか、お勉強頂きたいものである。
午後四時、三度目の読書終了。 途端に小雨がぱらつき始めた。 しかし、水不足を解消できるほどの雨ではない。 ちょっと如露で子供が遊んだ程度である。