何十年も眠っていた大島紬。思い切って春のおでかけ着に変身させた。高価なものをよく思い切って鋏を入れたねと友人は言うが、それよりタンスに眠らせているほうがよほど可哀そうと解釈して、かるい上着(裏無し)とガウチョパンツに(裏あり)リホームした。
胸はクルミボタン一つ、お袖も小さいのをひとつ。
お母さん(亡)いかが?こんなに変身しましたよ。こんど実家へ行くときに着ていきますね。
思えば母の洋服もよく作りましたね。好みの色も寸法も娘だからこそわかるもの、いつも満足げに笑っていましたね。遠い日の写真を見るとほんとうに懐かしい~
人様の布にはとても鋏は入れられないが、自分のは失敗してももともとと大胆になることが、かえっていいのかもしれない。アイロンもよく効き扱いやすかった。ハンガーに吊るしてしばし母との会話。残った布で何かをとまた頭を巡らせている。
そばでrui が心配そうに眺めている。「大丈夫!わたし失敗しないので!」
今日から娘宅へ。迎えに来てくれるのを待っている。
久しぶりに会えるテト、連れてくるのかな?