夕庵にて

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少年と犬

2025年01月17日 | 
「少年と犬」  馳 星周著  文春文庫

新年早々読んだのがこの「少年と犬」
7編からなる犬{多聞}との話
男と犬
泥棒と犬
夫婦と犬
少女と犬
娼婦と犬
老人と犬
少年と犬
この犬{多聞}はすべて同じ犬
あの大震災から生き延びた多聞の5年の放浪の旅。
傷つき悩み 惑う人々に寄り添っていた1匹の犬。
飼い主に死なれた多聞は熊本へ移住した大好きだった少年を求めて
西へ西へと放浪の末やっと巡り会う。
ここでも大地震に見舞われるが、少年をかばいつつ
崩れた家屋の下敷きになり最期を遂げる。
涙なしでは読めない久しぶりに感動した小説だった。


人と犬の種をこえた深い絆を描く感涙作。第163回直木賞受賞

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