モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ダイヤーズ・カモマイル(Dyer’s chamomile)の花

2009-06-02 06:09:24 | その他のハーブ
(写真)ダイヤーズ・カモマイルの花


ダイヤーズ・カモマイルは、初夏から秋にかけてマーガレットのような黄色の花を次から次へと咲かせる。
花からは黄色の染料が取れるので、染料用のカモマイルということでダイヤーズ・カモマイルという名前がついた。

原産地は、ヨーロッパからイランの乾燥した荒地に自生しており、耐寒性・耐暑性とも強いが、成長が早いので肥料切れ・根づまりを起こしやすい。鉢植えの場合は、春か秋に株分け・鉢がえをするとよい。

羽状に切れ込んだ柔らかい緑の葉からはハーブの香りがし、キク科の仲間だが葉はこちらの方が魅力的だ。湿気には弱いので、開花後梅雨前に地面から10cm程度を残し刈り取る方がよい。

(写真)ダイヤーズカモマイルの立ち姿
        

ダイヤーズ・カモマイル(Dyer’s chamomile)
・キク科カモマイル(ローマカミツレ)属の耐寒性がある多年草。
・学名はAnthemis tinctoria.L.(アンテミス属ティンクトリア)。属名のAnthemisは、花を意味するギリシャ語のanthosに由来し、種小名のtinctoriaは、染料用の=dyeを意味する。
・英名は染料となるという意味でDyer’s chamomile、 他にはgolden marguerite、golden chamomile、 yellow chamomile。和名はコウヤカミツレ。
・原産地はヨーロッパ、コーカサス地方、イランの乾燥した荒地に自生。
・草丈50~60cmで茎は4~8本に分岐する。
・開花期は5月。濃い黄色の舌状花が咲く。花の色形からゴールデンマーガレットと呼ばれる。
・成長が早いので、株分け・鉢替えをまめにする。
・花後(露前)に強めに切り戻し丈をつめ風通しをよくする。これにより葉のロゼット形成が容易になる。

            

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カモマイルの歴史
カモマイル(chamomile)は、人間との付き合いが長く、生活にとって有用なハーブの一つであり、その語源・由来は、ギリシャ語の‘khamai’+‘melon’からきている。
‘khamai’は‘on the ground’であり、‘melon’は‘apple’を意味し、“地上のりんご”を意味する。

“メロン”が“りんご”という違和感があるが、現在メロンと呼んでいる果実のことをこの時代には“りんごのように甘いウリ”といっておりmelopepon=melon(りんご)+pepon(うり)となる。

古代のエジプトでは、マラリアに効く薬としてカモマイルを利用し、香りの良いこのハーブを彼らの太陽神にも捧げたという。

ローマンカモマイルは、りんごのような香りがし、摘みたての生花のティーは香り高くおいしいようだが、
ダイヤーズ・カモマイルは、ローマンカモマイル、ジャーマンカモマイルのように薬効がない代わりに天はすばらしい能力を与えてくれた。

それは、シルクやウールを明るい黄色からオリーブ色までに染めることのできる能力で‘Dye’は染めるを意味する。
花を摘み染料にするが生花でもドライでも良く染まるそうで、鉄を媒染にするとオリーブ色に染まるそうだから化学は面白い。

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