モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

LA TOUR D'ARGENTの「幼鴨のロースト、マルコポーロ」

2009-06-07 08:09:14 | グルメ
ついつい飲みすぎて、草花のスピードに追いつけていない。そこで代わりのネタで行くことにした。

(写真)幼鴨のロースト、マルコポーロ
        

避けていたいにしえのコテコテのフランス料理を食べた。
明らかに血管が詰まりそうで体によくない感じがしたが、旨い。
特に、メインディッシュの「幼鴨のロースト、マルコポーロ」は抜群だった。
しばらくこんなに体に悪いものは食べたことが無いが、旨いな~と実感した。
懐かしさも感じた。こういうのにあこがれた時もあったが、いつ頃からか敬して遠ざけるようになってしまった。

赤坂ホテルニューオータニにある「トゥールダルジャン(銀の塔)」は、フランスでも由緒のあるレストランで、1582年パリ、セーヌの川岸から始まったという。
そして、世界唯一の支店がホテルニューオータニにできたのが1984年秋というから、1986年から始まったバブル景気のちょっと前に当たる。

(写真)鴨の保証カード


料理とともにカードが配られた。このカードの右上に“203244”という番号があるが、1羽1羽が管理されていてNoがつけられているという。
このユニークなアイディアは19世紀の末から始まり、“53211”番目の鴨は現在の昭和天皇が皇太子の時に食べたそうで、日本での鴨の料理はつぎのNoの“53212”から始まり、20万台まで来ている。
1羽を二人で分けるので、40万人以上がこの鴨料理を食したことになる。
残りの部分が気になったが、スープのだしをとったり、ソースを作ったりしているという。そしてついでに気になった番号の管理だが、フランスのロワール地方で飼育している鴨しか使用していないので、一元管理できるという納得が出来た。

男性は、ジャケット・タイ着用というフォーマル性が要求され、給仕は燕尾服という堅苦しさもあり、食に求める時代のニーズ、低カロリー、ヘルシー、フレッシュなどの流れにはのれないだろうから、フランス料理の伝統を守る希少価値となり、少ない客で高額なコース料金で生き残っていくのだろう。
等と思ってしまった。

それにしても身体に悪そうなものは“旨い”。

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