モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ゴールデン・フィーバーヒュー(Golden Feverfew)の花

2009-06-11 07:24:18 | その他のハーブ
(写真) ゴールデン・フィーバーヒューの花


フィーバーフューの学名は、“不死+パルテノン神殿”を意味しており、その由来はパルテノン神殿を建設中に落下した男の命を救うのに使われたのでパルテノンと名付けられたという。
古来より解熱・強壮・通経などの薬効で使われてきたハーブだが、最近では偏頭痛・めまい・耳鳴りに効果があることがわかり、開花後に茎ごと刈り取り乾燥させ、その乾燥させた花・葉をハーブティーで飲むと予防効果があるという。もちろん妊婦は避ける代物であることは言うまでもない。

原因が良くわからない偏頭痛・めまい・耳鳴りなどは、気にしないでこれらと仲良く付き合う心構えがあれば薬・フィーバーフューなどに頼らない方がよい。規則正しい生活と運動をベースに病と仲良く付き合うのがよいと思う。
しかし、気休めにフィーバーフューのハーブティーと付き合うのも気分転換になるかもわからない。

フィーバーヒューには14種の園芸品種があるが、そのうちの一つの「ゴールデン・フィーバーヒュー」は、明るい黄緑色の羽状に切れ込んだ葉に特色があり、その茎の頂に中央が黄色の15㎜程度の小さな白い花が咲く。

地上部の茎、葉、花など全てが薬用ハーブとして古代から使われていたようであり、
咲き切った時期に根の上から刈り取り乾燥させてティー・浴用などで使用する。
また、蜂などの昆虫が寄り付かないので、コンパニオンプランツとしてバラのそばに植えるとよい。実のなる野菜果物のそばは避けるようにする。

フィーバーフューの原産地は、地中海沿岸のバルカン半島からコカサス山脈の荒地で
乾燥に強く冷涼なところが適している。このたくましさが、別名で、ワイルドカモマイルと呼ばれるゆえんだろう

だが日本の高温多湿な庭に合わないようであり、夏場は風通しの良い半日陰のほうが良さそうだ。
育てるのが難しいところがあり、多年草というよりも二年草のようだ。だから、開花後は根元からちょっと上で刈り取り活用する方が良さそうだ。もし翌年芽が出たら春先に株わけで増やす。

(写真) ゴールデン・フィーバーヒューの葉と花
        

ゴールデン・フィーバーヒュー(Golden Feverfew)
・キク科ヨモギギク属の耐寒性がある多年草といわれているが、二年生植物の可能性が高い。
・学名は、Tanacetum parthenium (L.) Sch. Bip. 'Aureum'。英名は、ゴールデン・フィーバーフュー(Golden Feverfew)、和名はナツシロギク、別名マトリカリア(以前の学名)。ワイルドカモマイルとも呼ばれ生命力が強い。
・属名のtanacetumは、ギリシャ語で永久immortal、不死immortalityを意味する"athanasia"、"athanasia"が由来。種小名のpartheniumは、パルテノン神殿であり、最高に近い名前を有する。そして、‘aureum’は、ラテン語でgolden、yellowを意味する。
・英名のフィーバーフューは、ラテン語の「解熱」と「追放する」を意味する合成語で薬効にちなむ。
・原産地は地中海沿岸でバルカン半島からコカサス地方。
・草丈50cm程度で、葉はキク科の特徴である羽状で深く裂けている。
・開花期は、6~8月。
・茎の頭に散らばって花をつける。花びらは白で中央の管状花は黄色。
・高温多湿に弱いので、風通しを良くするように葉、枝をカットする。
・乾燥するとハダニがつくので注意。
・開花後に茎、葉、花を刈り取り、乾燥させ入浴、ティーなどで利用できる。
・さし芽、種で殖やす。タネの場合は秋まきだと翌年に花が咲くが、春まきだとその年は咲かないで翌年開花となる。理由は、長日植物なので、秋に陽が短くなりそして春から陽が長くならないと開花しない。

命名者Sch. Bip.は、
Schultz, Carl(Karl) Heinrich `Bipontinus' (1805-1867) ドイツの植物学者

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