写真)白蝶草の花
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白蝶草は最近園芸店に出回るようになり、ピンクの花色、背丈が低いタイプなど種類が増えつつある。園芸品種の名前を見るとバレリーナ、マドンナとかその姿の美しさをつけたものが結構あり、しかも園芸品種が37品種もあるのには驚いた。人気になっているのだろうなと思う。
この白蝶草は何だろうと疑問に思い調べてみたが、原種系に最も近い種のようで、4cm程度の真っ白で大型の4枚の花びらが朝日とともに一輪が咲き夕方にはピンク色がちょっと入って散るが、6月から9月にかけて長期間ポッポッと咲き続ける。
アメリカテキサスからルイジアナの荒地に咲く花であり、暑い太陽、乾燥した土に強い丈夫な植物なので育てやすい。しかもこぼれダネで増えていくので間引きする必要があるくらい繁殖する。庭の一隅にブッシュを形作るには適している。
そして、蝶のように舞う美しい花姿を見るには、微風があるところがもっとも適しているのでこの点を踏まえて植える場所を考えるとよい。
背丈が低い園芸品種も出回っているが、蝶のように舞う姿を見るには、背丈が1mは欲しい。
(写真)白蝶草の立ち姿
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白蝶草(はくちょうそう)
・アカバナ科ガウラ属の耐寒性がある多年草。
・学名は、Gaura lindheimeri Engelm. & Gray。英名はWhite gaura、Lindheimer's beeblossom。和名が白蝶草(はくちょうそう)、別名ヤマモモソウ。
・原産地は北米(テキサス)、乾燥した原野、道端などに生育する。
・現在37種もの園芸新種があり、背丈が低い種やピンクの花色などが増える。
・花期:6月~9月
・草丈:100~150cmで茎の先に花序がつき蝶のような白い花がたくさんつく。
・日当たりが良ければ土質を選ばない。
・耐寒性・耐暑性強い。乾燥気味に育てる。
・庭植えの場合は、フェンスで囲い形を整える。
・こぼれダネでも増えるが、春先に株分けで増やす。
・葉に紫色の斑点が出るが病気ではない。
<Contents of the last year>
白蝶草の採取者は、アメリカへの逃亡者であり、独学で植物学を学ぶ
白蝶草の命名者はジョージ・エンゲルマン(George Engelmann 1809-1884)とハーバート大学のグレイ教授(Samuel Frederick Gray 1766-1828)の2名になる。
エンゲルマンは、ドイツ生まれで医学博士を取得し、1834年にアメリカに移住してきた。植物に興味を持ち、ロッキー山脈と北メキシコの植物相を調査研究し、サボテンに関しての優れた業績がある。またミズーリー植物園の創設者でもあり、メキシコ、アメリカ西部を探検したプラントハンターの学術的な支援者でもあった。チェリーセージ・グレッギーの発見者であったグレッグ、チェリーセージ・ミクロフィラの発見者だったパリーなどとの交流でも紹介した人物だ。
そしてこの白蝶草の学名についた種小名の「lindheimeri」は、人名であり白蝶草の発見者でもあった。1843年にアメリカ、テキサス、ヒューストンの近くでこれを発見し採取した。
Ferdinand Jacob Lindheimer (1802-1879)は、ドイツフランクフルトで生まれ、ボン大学に通いジョージ・ブンセン(George Bunsen)の学校で教えていた。
1833年の暴動で学校は閉鎖され、治安妨害の嫌疑がかけられたので、米国に逃げ出し、1834年には、メキシコの農園のマネージャーになった。
ここから動植物に関心を持つようになり、ミズーリ植物園のエンゲルマン及びハーバート大学のグレイ教授の支援を受け、独学でのアメリカ西部・テキサスの植物相の研究を行い、数百種の新植物を発見したという。
白蝶草の“Gaura lindheimeri”のように、彼の名前が使われているのは50種にも及ぶようであり、テキサスの植物学への貢献は非常に大きく、独学でも結構やれるという事例でもある。
ただし、エンゲルマン、グレイなどいい仲間・よき支援者がいたから出来たこともあろう。
意欲と仲間 これがあれば人生はあっという間の時間しかない!!
意欲も仲間もないと、なんと人生は長いのだろう・・・・
風に揺れ宙を動く白蝶草は、こんな人生の瞬間をとらえているようだ。
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白蝶草は最近園芸店に出回るようになり、ピンクの花色、背丈が低いタイプなど種類が増えつつある。園芸品種の名前を見るとバレリーナ、マドンナとかその姿の美しさをつけたものが結構あり、しかも園芸品種が37品種もあるのには驚いた。人気になっているのだろうなと思う。
この白蝶草は何だろうと疑問に思い調べてみたが、原種系に最も近い種のようで、4cm程度の真っ白で大型の4枚の花びらが朝日とともに一輪が咲き夕方にはピンク色がちょっと入って散るが、6月から9月にかけて長期間ポッポッと咲き続ける。
アメリカテキサスからルイジアナの荒地に咲く花であり、暑い太陽、乾燥した土に強い丈夫な植物なので育てやすい。しかもこぼれダネで増えていくので間引きする必要があるくらい繁殖する。庭の一隅にブッシュを形作るには適している。
そして、蝶のように舞う美しい花姿を見るには、微風があるところがもっとも適しているのでこの点を踏まえて植える場所を考えるとよい。
背丈が低い園芸品種も出回っているが、蝶のように舞う姿を見るには、背丈が1mは欲しい。
(写真)白蝶草の立ち姿
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白蝶草(はくちょうそう)
・アカバナ科ガウラ属の耐寒性がある多年草。
・学名は、Gaura lindheimeri Engelm. & Gray。英名はWhite gaura、Lindheimer's beeblossom。和名が白蝶草(はくちょうそう)、別名ヤマモモソウ。
・原産地は北米(テキサス)、乾燥した原野、道端などに生育する。
・現在37種もの園芸新種があり、背丈が低い種やピンクの花色などが増える。
・花期:6月~9月
・草丈:100~150cmで茎の先に花序がつき蝶のような白い花がたくさんつく。
・日当たりが良ければ土質を選ばない。
・耐寒性・耐暑性強い。乾燥気味に育てる。
・庭植えの場合は、フェンスで囲い形を整える。
・こぼれダネでも増えるが、春先に株分けで増やす。
・葉に紫色の斑点が出るが病気ではない。
<Contents of the last year>
白蝶草の採取者は、アメリカへの逃亡者であり、独学で植物学を学ぶ
白蝶草の命名者はジョージ・エンゲルマン(George Engelmann 1809-1884)とハーバート大学のグレイ教授(Samuel Frederick Gray 1766-1828)の2名になる。
エンゲルマンは、ドイツ生まれで医学博士を取得し、1834年にアメリカに移住してきた。植物に興味を持ち、ロッキー山脈と北メキシコの植物相を調査研究し、サボテンに関しての優れた業績がある。またミズーリー植物園の創設者でもあり、メキシコ、アメリカ西部を探検したプラントハンターの学術的な支援者でもあった。チェリーセージ・グレッギーの発見者であったグレッグ、チェリーセージ・ミクロフィラの発見者だったパリーなどとの交流でも紹介した人物だ。
そしてこの白蝶草の学名についた種小名の「lindheimeri」は、人名であり白蝶草の発見者でもあった。1843年にアメリカ、テキサス、ヒューストンの近くでこれを発見し採取した。
Ferdinand Jacob Lindheimer (1802-1879)は、ドイツフランクフルトで生まれ、ボン大学に通いジョージ・ブンセン(George Bunsen)の学校で教えていた。
1833年の暴動で学校は閉鎖され、治安妨害の嫌疑がかけられたので、米国に逃げ出し、1834年には、メキシコの農園のマネージャーになった。
ここから動植物に関心を持つようになり、ミズーリ植物園のエンゲルマン及びハーバート大学のグレイ教授の支援を受け、独学でのアメリカ西部・テキサスの植物相の研究を行い、数百種の新植物を発見したという。
白蝶草の“Gaura lindheimeri”のように、彼の名前が使われているのは50種にも及ぶようであり、テキサスの植物学への貢献は非常に大きく、独学でも結構やれるという事例でもある。
ただし、エンゲルマン、グレイなどいい仲間・よき支援者がいたから出来たこともあろう。
意欲と仲間 これがあれば人生はあっという間の時間しかない!!
意欲も仲間もないと、なんと人生は長いのだろう・・・・
風に揺れ宙を動く白蝶草は、こんな人生の瞬間をとらえているようだ。