神田錦町のとある地下一階に怪しげな店が月一回オープンになる。
その名は、八重山バー『こがめ』。
八重山といえば、沖縄石垣市の八重山諸島を指す。
そう、このバーは、沖縄八重山諸島の貴重な食材と八重山で作っている泡盛が楽しめる店で、月に1回だけオープンになる常識では成立しない面白い店だ。
先週の第三土曜日が今月一回だけのオープンであり、珍しいモノがあった。
西表島産の「ヤシガニ」だ。
名前は聞いたことがあり、硬い甲羅、凶暴な性格、夜行性ということは知っていたが姿かたちを見たのは初めてだ。
(写真)姿蒸しされた「ヤシガニ」
この貴重品の「ヤシガニ」の姿蒸しを6人ぐらいで食べてみた。
なるほど甲羅は硬くペンチで砕かないと開かない。
足の部分を分け合い食べてみたが、毛ガニよりも美味いと思った。
淡白でスッキリした味わいであり、植物性の餌を食べているせいかやさしさがあった。生臭さなど余分な雑味がなくこれまで食べたカニの中でも最高の味わいだった。
ミソがまた素晴らしかった。
コクがあり、柔らかく、口の中でパ~ッと広がるこの味は何なんだ?
と思うほどだった。
箸の先にチョッピリつけてなめ、泡盛をグビッと飲む。
最高級のウニを超える味が至福の感激をもたらす。 美味いものを食って幸せになれたのは久しぶりだ。
6人とも夢中で残すところ無くしゃぶりつくしたので、「ヤシガニ」も本望であったろう。なんて人間の屁理屈が顔をだすが、「ヤシガニ」はいざ知らず我々は感動ものだった。
(写真)「ヤシガニ」
「ヤシガニ」は、カニの仲間ではなく、ヤドカリの仲間で陸上の甲殻類では最大級の体格を誇るという。
ヤシの木に登ってヤシの実を落として食べるので「ヤシガニ」といわれるが、実は何でも食べる雑食のようだ。生息地域は、インド洋からミクロネシアそして八重山諸島までと非常に広い。
肢が10本で前の2本が巨大な鋏となっており、この破壊力はすごいという。何しろあの硬いヤシの実を破壊して食べるので挟まれたら一巻の終わりだ。
この「ヤシガニ」も生き難い時代になって来ているようだ。自然環境の減少と交通事故で頓死しているという。植物には庭という新しい環境が出来たので、ここに移転すれば生存できるが、動物・昆虫などは難しい。
いづれ、養殖などがされるようになると種は保存できるのだろうが、それまでが大変のようだ。
八重山でも貴重な名物料理のようだが、青い海と空の下でなく、地下のバーで食した「ヤシガニ」には、素直にその味で感動した。
その名は、八重山バー『こがめ』。
八重山といえば、沖縄石垣市の八重山諸島を指す。
そう、このバーは、沖縄八重山諸島の貴重な食材と八重山で作っている泡盛が楽しめる店で、月に1回だけオープンになる常識では成立しない面白い店だ。
先週の第三土曜日が今月一回だけのオープンであり、珍しいモノがあった。
西表島産の「ヤシガニ」だ。
名前は聞いたことがあり、硬い甲羅、凶暴な性格、夜行性ということは知っていたが姿かたちを見たのは初めてだ。
(写真)姿蒸しされた「ヤシガニ」
この貴重品の「ヤシガニ」の姿蒸しを6人ぐらいで食べてみた。
なるほど甲羅は硬くペンチで砕かないと開かない。
足の部分を分け合い食べてみたが、毛ガニよりも美味いと思った。
淡白でスッキリした味わいであり、植物性の餌を食べているせいかやさしさがあった。生臭さなど余分な雑味がなくこれまで食べたカニの中でも最高の味わいだった。
ミソがまた素晴らしかった。
コクがあり、柔らかく、口の中でパ~ッと広がるこの味は何なんだ?
と思うほどだった。
箸の先にチョッピリつけてなめ、泡盛をグビッと飲む。
最高級のウニを超える味が至福の感激をもたらす。 美味いものを食って幸せになれたのは久しぶりだ。
6人とも夢中で残すところ無くしゃぶりつくしたので、「ヤシガニ」も本望であったろう。なんて人間の屁理屈が顔をだすが、「ヤシガニ」はいざ知らず我々は感動ものだった。
(写真)「ヤシガニ」
「ヤシガニ」は、カニの仲間ではなく、ヤドカリの仲間で陸上の甲殻類では最大級の体格を誇るという。
ヤシの木に登ってヤシの実を落として食べるので「ヤシガニ」といわれるが、実は何でも食べる雑食のようだ。生息地域は、インド洋からミクロネシアそして八重山諸島までと非常に広い。
肢が10本で前の2本が巨大な鋏となっており、この破壊力はすごいという。何しろあの硬いヤシの実を破壊して食べるので挟まれたら一巻の終わりだ。
この「ヤシガニ」も生き難い時代になって来ているようだ。自然環境の減少と交通事故で頓死しているという。植物には庭という新しい環境が出来たので、ここに移転すれば生存できるが、動物・昆虫などは難しい。
いづれ、養殖などがされるようになると種は保存できるのだろうが、それまでが大変のようだ。
八重山でも貴重な名物料理のようだが、青い海と空の下でなく、地下のバーで食した「ヤシガニ」には、素直にその味で感動した。