最初の稚アユから昨日のイモムシまで、かなりいい加減なブログだなぁ~と改めて再認識しました。(平謝)
一番の原因は大した知識もないのに、碌な検証もせずに、日々勢いで更新していることです。
少し長くなります・・
そもそもこのブログを始めたのは、新型コロナの影響で会えなく(飲み会が中止に)なった知人(海洋生物系の師匠)への近況報告として、1回完結のつもりでした。
笑いが取れればよい程度の思い付き&行き当たりばったりだったのに・・・
実際に干潟に行ったことから湧き出してきた疑問と干潟の生き物たちにハマり、素通りだった港湾に通い、まめに更新し、何故かアクセス数も増え、コメントまで頂けるようになり・・と、、、、
調子に乗って、つい大きなことを書きたくなる(ほら吹き)状況に陥いり、薄識(←博識ではありません(笑))に輪をかけてしまっているからと思われます。
でも・・この検証ごっこを通じて、「あっ、これがあれか・・?」とか、「そうだったのか・・?」や、「なぜだ・・?」が湧き上がってくる毎日は結構楽しいのであります。
(普通は、このような書き出しからは、反省し、これからはまっとうに行きますと悔い改めるのでしょうが・・)
当ブログは、独断と偏見による信ぴょう性は怪しいモノで、大きな心で許して頂ける方に見てもらうものだとして、今後も独自考察を続けていきたいと思うのであります。(汗)
(実際、暖かなコメントの数々、本当にありがとうございます。)
で・・前置きが長くなりましたが、本日はその乱暴な考察の最たるモノ?と思われるシュモクザメin名古屋港について踏み込んでみます。
(写真は海遊館のアカシュモクザメです)
名古屋港で確認されたシュモクザメは、ネット検索から、2002年1月に、70cm程のシロシュモクザメ1匹が見つかったとの名古屋港水族館の職員との写真が出てきただけでした。
Youtubeのような「釣った」「食べた」「デカイ」「たくさん」「胃から大量の・・」等は見つかりませんでした。
次に、サメ関係の図鑑等では・・・
「太平洋沿岸で見られるのはシロシュモクザメがほとんど。」日本魚類館/中坊徹次/小学館2018.3.25
「アカシュモクザメは、湾内や浅瀬、河口などにも入り込むことがある。若い個体は沿岸近くに分布し、成長に伴い沖合の深みに移動する。季節回遊をしていると考えられる。」サメ-海の王者たち-/仲谷一宏/ブックマン社2016.7.21
ここから考えられるのは・・・
①客観的な考察だと、
「その昔、シロシュモクザメの子供が1匹迷い込んだ記録があるだけ。その後の確認も無く、塩分濃度や水質からも生息しているとは考えにくい」となるような気がしますが・・
②乱暴な期待度優先な考察だと、
「混獲等から伊勢湾での生息は明らかであり、子供が見つかるのは、冬場は水温が暖かくエサが豊富な名古屋港に入り込み、湾奥にも生息域が拡大しているのではないか?」
「スナメリ同様、シュモクザメもシャチの餌と考えられることから、2000年2月に子供のシャチが名古屋港内にまぎれ込んできたのも、豊富なシュモクザメやスナメリを追ってのことではないのか?」
とまで、言ってしまえるのかもしれません・・・まぁ、空想ですけど・・・
ここからは、少し冷静に・・・
そもそも発見されたシュモクザメは、汽水域でも暮らせるとされるアカシュモクザメではなく、見つかったシロシュモクザメは名古屋港内で生きていけるタイプだったのでしょうか?
また、食性も似るシロシュモクザメが生息可能ならば、日本近海に最も多いとされるアカシュモクザメがいてもおかしくはなく、アカシュモクザメは1匹いれば100匹はいるといわれる群泳タイプなことから、100匹の群れなら、往来する船が多い名古屋港なら、何らかの目撃がされそうなんでよね・・・
また・・サメがルアーに掛かったというのはネットから多く見られたのですが、シュモクザメがルアーに掛かったというのは見つかりませんでした。
これは、サメのなかま/山口敦子/朝倉書房2013.8.25に書かれている、「ハンマー内でロレンチーニ器官と鼻孔が離れていることは、餌を感知する点で利益を与えている可能性がある」という利点からでしょうか?
こんなのを身近な海で見られたら楽しいですよね!!
(ちなみに私、某港で、定置網に入ったジンベイザメを見たことがあります・・・あのカッコよさは忘れられません)
葛西水族園です。
葛西水族園(東京ズーネット)動物図鑑 アカシュモクザメ こちらの右下関連するニュースの中に頭の謎等が説明されています。
ちょっと踏み込んだネタなら・・・
NATIONAL GEOGRAPHICの渡辺佑基氏 「バイオロギングで海洋動物の真の姿に迫る」の中のシュモクザメ関連がおすすめです。
この極地研究所の渡辺先生、TVにもよく出ていますが、庶民的な小さな点にこだわるのが上手ですね・・
シュモクザメの他でも、徳川家康と同級生が生きてるかもしれないという寿命400年を超える?とされるニシオンデンザメや、南極の氷が無くなるとペンギンはどうなるの?の講演で「アデリーペンギンはハッピーになった」と語っていた記事等もおすすめです。
以上、本日もご覧いただきありがとうございました。