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肉食の系譜
2012新宿ミネラルフェア
化石関係は、今年からポーランドの業者が加わった以外、あまり代わり映えしません。ここ数年はいつも嘆いていますが、昔に比べて大型標本の展示が少なくてさびしい。今回も、サーベルタイガーと変なポーズのプシッタコサウルスと、このオルニトレステス全身骨格くらいでした。
このオルニトレステスは、数年前に発見された新しい標本の最初のレプリカということです。
頭骨のレプリカは、なぜか私の自宅にあり、ゆっくり観察することができます。体型がほっそりとスレンダーな割には、頭骨はある程度がっしりした感じで、その点はドロマエオサウルスとも似ているか。
眼窩が大きく、歯列が割と短いそうです。どの部分が修復されているかわからないのが難ですが。鼻骨には微妙なトサカがあるが、これは保存されていたのか?昔グレゴリー・ポールが鼻先に角があったと考えたが、その後他の研究者によって否定されたはずなのですが。新しい化石ではどうなっているのか。
もう一つ、掘り出し物を購入しました。
なんとナノティラヌスの歯、ティラノサウルスの歯、トリケラトプスの肋骨片が一緒に堆積した化石です。コングロマリットという表現をしていました。「豪華3点盛り」というか、「奇跡のトリオ」というか。植物食恐竜の化石に肉食恐竜の歯が混じっていることはよくあるので、こういうことも起こりうるのでしょう。しかし、それが保存されて化石となり、さらに人間によって発見される確率を考えると、やはり奇跡です。これでナノティラヌスの歯一本分くらいの価格でした。
これはミュージュアム・インポートのオヴィラプトル類実物化石。
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