ペンギンのひとりごと。

とにかく何事にも好奇心旺盛なペンギンのひとりごと。

駅メロを考える。

2006-12-28 14:08:13 | ふと思ったこと。
先日、騒音おばさんの裁判が終わりかなりの重罪になったようだが、哲学者中島義道さんも「うるさい日本の私」という本を書いており、駅構内やバス車内の放送、ちり紙交換、選挙運動などに過剰に抗議するという内容だった。
私も前回BGMについて書いたように、さまざまな音が気になる方だと思う。
で、今回は駅メロである。
昔は文字通り“発車ベル”だったと思うが、いつの間にか電子音のメロディーを流すようになり、そもそも私は電子音全般が嫌いなのだが、最近はその駅独自の“駅メロ”を流す駅があるのだ。
私が最初に気づいたのは、昭和記念公園の乗車駅である青梅線西立川駅だった。
この駅は今でこそ立派になっているが、昭和記念公園ができるまでは地方の寂れた駅という風情で、ほとんど注目されることもなかったと思う。
しかし実はユーミン(松任谷由実)の“雨のステイション”なる名曲が生まれた駅で、ユーミンファン達の聖地であった(やや大げさか)。
隠れユーミンファンの私ももちろん知っており、その冴えない駅から名曲を生み出したユーミンの才能を、密かに讃えていたのだ。
曲はもちろん美しいメロディーを持つスローバラードで、駅の姿を知らない人は相当美化して想い描いていたのではないだろうか。
ところがある日、なんとこの曲が駅メロになっているではないか!
しかもすべての駅メロがそうであるように電子音で、乗客に“早く乗れ!乗れ乗れ乗れー!”と囃し立てるようなアップテンポなのである。
ううむ。
ユーミンは承諾したのだろうか?
そもそも元の曲を知る人は少ないかもしれぬ。
しっかし・・・。
音楽とは詞とメロディーとテンポが三位一体なったものであり、この曲の場合、特にテンポが大事なのではないか。
あれじゃあパロディーだよ・・・。
他に私が知るのは武蔵小金井の駅メロ“さくら”である。
さくらー♪さくらー♪なのである。
いくら小金井公園が桜で有名だからって、年中さくらじゃおかしいだろ。
桜は年に数日間だけしか咲かないのが良いのであって、年中じゃ面白くないだろ。
しかもここもアップテンポ。
とまあこのように全国には相当おかしな駅メロがあるのではないか・・・。
陸上長距離の最後の1周で鳴らす鐘、ツェッペリンのジョン・ボーナムが後にぶら下げてる銅鑼、犬の鳴き声、ライオンの鳴き声・・・。
まったくないのは困るけど、何かもっとましな発車の合図はないのだろうか。


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1 コメント

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日本は音痴? (tarzan)
2006-12-28 20:16:55
そう言えば、早稲田駅は鉄腕アトムが流れてたぞ~。なんともあんちょくなと思ったが、そんなことになってるなんて。インドなんて何も鳴らないのだ。
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