電池の消耗が判明した時、もっとも心配だったことは、音色データがリセットされ復元できなくなることでした。
この音源は、イシバシ楽器WindPal(御茶ノ水)で購入したもので、お店独自の音色が16種類登録されていました。演奏で使用していた音色は、この16種類だけでした。
3年ほど前に、バルクダンプ機能でPCにバックアップを取った記憶があったものの、PCをその後リカバリーしていたため、データ(ファイル)のありかを確認するところから始めました。PCのリカバリー時にファイルはもとの場所に保存されており、復元の見通しは立ちました。
【バルクダンプで使用したツール】
□Roland UM-1 (MIDI接続ケーブル)
□Bome's Send SX (MIDI送受信・英語)
EWIの故障ではないことを確認するため、EWI3020mのファクトリーリセットを実施。音色のおかしさは元に戻り、とりあえず初期設定の音色での演奏は可能な状態になりました。
【EWI3020m ファクトリーリセット】
□[UP]+[DOWN]+[WRITE]で電源ON
【内蔵電池消耗時に起きる現象】
□液晶画面に“BATTERY LOW”主旨の表示
□音色がおかしくなる
□音程が不安定になる
□EDITされた音色の名前が文字化け
□ファクトリーリセットで演奏は可能
EWI3020mをラックから外して、本体ケースのネジ5本を外すとUPPER側のケースを外して基板が見られる状態になりました。左の写真は、すでに初期の電池を外して新たに配線を施した後のものです。基板はLOWER側のケースにネジで固定されていますので、これらのネジも外して基板の裏側にアクセスできるようにします。
左の写真は、基板から外した初期の電池。EWI3000mと同様に、電極がじかに溶接されて基板にはんだ付けされていました。
【EWI3020m電池交換もくじ】
□EWI3020m電池交換<その4>
□EWI3020m電池交換<その3>
□EWI3020m電池交換<その2>
□EWI3020m電池交換<その1>