ソファーで仲良く眠るブナとボッチ
排泄話が続きますが、生きていくためには食べなくてはならず、食べれば当然出すものは出さなくてはいけないので仕方ない。
その「当然出す」ということを、一昨年の秋、当然のようにできなくなったボッチ。なぜそんなに強固な便秘になってしまったのか。動物病院の先生は「便秘になる猫は多いし、年になると便秘になる子もいる」と言うけれど、ボッチはまだ6歳だし、それまでは便秘猫じゃなかったのだから、ねえ。
預けられた先々で強いストレスがかかったことで、幼猫の時の事故が引き起こした骨盤狭窄による巨大結腸症が悪化してしまったのか、究明もされていないので、便秘の原因は分かりません。
食事で何か気にしてあげることはないか、食事療法はないかと先生に尋ねたのですが、「それは別にないですね」ということでした。
が、しかし、食べて出すわけだから、「食べて」の部分で何かもう少し手立てがあろう、と私は思っていました。いくつかのフードメーカーで特別療法食を出しているしね。
で、いろいろ調べたら、やはりありました。
猫が嘔吐、下痢、ガス、便秘などの症状を示したときなどや、大腸炎(結腸の炎症)、膵炎(膵臓の炎症)、食あたりや炎症性腸疾患などの栄養学的管理に適しているというフードが。
それがアイムスの食事療法食で「ベテリナリーフォーミュラ」というシリーズの「腸管アシスト(猫用)」というフードです。
ボッチのウンチを絞り出してもらいに行くたびに、先生が必ず「この処置は手が痛くなって大変なんです」と言うものだから、もう恐縮しちゃって、足も遠くなりがちだったときに見つけ、朝晩処方されたオイルベースの薬を飲ませることと療法食の2本立てで、何とか通院から逃れようと決めたのです。
そのフードを与えるようになって丸2週間。今日ブナ&クリの散歩から戻ると、ボッチのブツがこんもりと! 飛び上がるほど嬉しかった。「でかした、ボッチ!」と声を上げたほどです。この調子でいってほしい、もう病院へは薬だけ買いに行けばすむんだもの。
ちなみに、ブナ&クリのフードも、老齢性変化に伴う機能低下を補うための犬用の「エイジングケア」という療法食に変えました。トチの晩年もそうしてあげればよかった。
抗てんかん薬の副作用である多飲多尿は相変わらずで、私が家にいるとクリは日に何度も私に知らせに来ます。パソコンを打っている私の右肘辺りを鼻で突いて知らせるわけですが、急に肘を突かれ、あらぬところをマウスでクリックしてしまったり、キーボード操作を誤ったりするので、つい「なによ、急に!」などと言ってしまう。
突かれるたびに仕事を中断して、犬トイレを見に行ってペットシーツを交換したり、ウンチの始末をしたり(クリはウンチも日に何度もする。消化吸収力が弱いのかもね)。
仕事が乗っているときに間をおかずそうされると、「またオシッコ~?」とつい面倒臭さそうに言ってしまったりする。そのあと決まって後悔します。クリだって、好きでそんなしょっちゅうオシッコに行くわけじゃないんだもの、ちゃんとしつけた通りに教えにくるんだから、褒めてあげなきゃいけないのに。
トチは老齢になって多飲多尿になり、ものすごくペットシーツを使うようになっていました。1回の量が半端じゃなくて、シーツから溢れ出してしまうので、ワイドシーツの両サイドに縦にふたつ折りにしたフェイスタオルを堤防のように置き、床に流れ出すのを防いでいました。一日に何度かそれを洗わなくてはいけないくらいに。
ただトチの場合は、クリほど頻尿ではなく、日に数回する量が多かっただけ。クリの場合は体が小さいせいもあって頻繁にするんですね。トチにかかったそういう手間がなくなり、ワイドサイズのペットシーツの消費量も極端に減ったけど、投薬量を減らしたことで、クリの頻尿も少し改善されるといいのだけど。