小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

雨にも負けない盲導犬の詩

2010-01-20 | 犬&猫との暮らし

 資料を整理していたら、10年以上前、友人にもたっら詩が出てきました。何の本のコピーだと言われたか、すでに記憶になく、紙もだいぶ黄ばんでいますが、そこにはこんな詩が書かれていました。

 雨にも負けず
 風にも負けず
 雪にも夏の暑さにも負けず
 丈夫な足腰でしっぽを元気に振り振り
 欲はなく
 決して吠えることなく
 いつも静かに待っている
 一日にボール一杯のドッグフードと
 少々のミルクを飲み

 あらゆることを
 自分の感情に入れずに
 よく嗅ぎよく聞き
 主人のために尽くす
 玄関先の小さなベッドを
 やすらぎの家として

 東にうるさく吠える犬がいれば
 無視して通りすぎ
 西に喧嘩する犬がいれば
 馬鹿なことは止めておけと言い
 南に主人が行きたいときは
 疲れていてもしっぽを振り

 北にボランティアにいくときは
 盲導犬として恥じないポーズで歩く
 主人がかなしいときは慰めてあげ
 主人がうれしいときは共に笑う

 たとえ人にいじわるされても
 苦にもせず吠えもせず
 ただ寝るだけで忘れてしまう
 そういう盲導犬に
 わたしはなりたい

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トチは母犬です

2010-01-20 | 犬&猫との暮らし

 河川敷へと渡された小さな橋のたもとに、タクシー会社の駐車場があります。運転手さんたちはそこの自分の車で乗り付け、代わりにあてがわれているタクシーに乗って仕事に出るわけです。

 毎日のようにその脇を通るので、顔見知りになった運転手さんもいて、挨拶を交わすようになっていました。

 「あれ、今日はお父さんはいないの?」と明るい声がしました。

 お父さんって、だれ? と一瞬思いましたが、すぐにトチのことだと分かりました。トチはメスの割に体格がよかったからね。よくオスと間違われたものです。
 今朝もトチが天に帰ったことを知らせたマンション内の知人から、「トチ君は残念でした」という書き出しの手紙がポストに入っていた。トチ君じゃないってば~。

 運転手さんにもきっぱりと「あの子はお母さんです。この子のお母さん」とブナを指差して言い、「暮れに亡くなってしまったんですよ」と私。

 運転手さんの驚いたような顔がみるみり曇り、「ああ、そう~。元気そうだったのにねえ」。「ええ、亡くなる朝も一緒に散歩しましたよ。でももう年でしたから」「何歳?」「15歳です」「そうだったの、可哀想に…」

 可哀想に、か…。ちょっぴり思考回路がもつれちゃいました。

コメント (4)
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