昨日、ブナの姉妹犬であるピッコイが、食欲もなく、水も飲まなくなっているという連絡があった。
ピッコイも少し痴呆気味で、狭い所に入りこんだりするようで、ピッコイ母は入りこむ隙間があるような場所は、お風呂マットでふさいだりと、いろいろ工夫しているらしい。
ピッコイ母はインターナシュナルスクールの先生なので、仕事はフルタイム。ピッコイのことをよく知っている犬仲間に見てもらえるとはいえ、仕事に出てもどんなにか心許ないことでしょう。
昨日は立てなくなったピッコイを獣医さんに連れて行き、点滴を打ってもらったという。修学旅行の代休で、今週は家にいられるというから、私も少し安心したけれど、どうか、どうか、ピッコイに食欲が戻りますように。
トチ、お願い、どうかピッコイを守ってあげて……。
少し前に2頭のハーネスを新調した。ブナの足取りが日増しに怪しくなってきたので、胸部を線(ヒモ)で支える今までのハーネスから、面で支える胴輪に変えたのである。
通気性の高いエアメッシュを使用していて、背中部分をさっと押さえてやれば、転ぶ前にふらつきにもすぐ対応してあげられて、なかなかよい。これは大型犬用品の専門店「アイアンバロン」で購入。
「アイアンバロン」は高齢犬用の介護用品が充実していて、心強いお店なのです。これからもきっと、いろいろ用意しなくてはいけないものも出てくるだろうな。
ブナは毎日、家の中を徘徊している。歩き回りたいのだから、外にも出たがるかと思えば、さにあらず。痴呆症だから徘徊しているのだけで、歩き回りたくて、家中をうろうろしているわけじゃないのだ。
散歩に出ようとしても特に喜ぶ様子もなく、玄関を出たところで立ち止まり、マンションのエントランスを出たところで立ち止まり、やっとエントランスのスロープを降りたかと思うと道の真ん中で立ち止まり、のそりのそりと亀の歩み。
一方クリは、家ではたいてい寝そべっており、動き回るのが難儀なようで、朝も起こしに来ないこともある。起こしに来ない代わりに、向こうのほうで寝そべりながら、「起きよ!」とひと声、ふた声吠えるのである。でも、散歩となると行きたがり、外ではブナよりはるかに軽快に歩く。
なので、今は散歩のパターンも3パターンになった。ひとつはブナとクリを別々に散歩させるパターン。クリをまず連れ出して、近所を一緒に歩いて帰り、そのあとクリを待たせて、ブナを連れ出す。ブナの散歩の距離はクリより短い。
もうひとつは2頭一緒に連れ出して、ブナに合わせた距離を散歩してから、一度みんなで家に戻り、もう少し歩かせるために、クリだけ改めて連れ出すパターン。
3つ目が、一緒に車に乗せて河川敷まで行くパターン。河川敷へ行っても、以前のように橋を渡り、土手道を歩くことはもうほとんどない。その前にブナがへたばったり、クリの足がもつれたりするので、車からあまり遠くへ離れて行かないことにしている。
それでも、河川敷にはいろいろな犬が散歩をしに来るので、ブナやクリの嗅覚が刺激され、少し活き活きするのが見て取れる。だから、以前のように毎日ではないけれど、河川敷への散歩は今のところ、まだ続けているのだ。万が一のためにドッグキャリーハーネス(抱っこひも)をリュックに入れて。
車に乗せる時も、車から下ろす時も、もう2頭とも私が抱き上げての作業。ブナはだいぶ軽くなったとはいえ、やはり気をつけないとこっちの腰がやられちゃう。
新しいハーネスにはしたけれど、ぼちぼちブナには後ろ足用の歩行補助ハーネスが必要になりそうだ。