小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

ピッコイが天に召されてしまいました

2012-10-23 | 犬&猫との暮らし

            

 10月23日午前9時半近く、携帯の着信音が鳴ったので、発信者を見るとピッコイ母だった。「いい知らせでありますように!」と思いながら出たのだけど、私を確かめるピッコイ母の声が震えていたので、その瞬間、言葉を失いました。


 午前9時ごろ、ブナの姉妹犬、ピッコイがトチの元にいってしまった。

 先週、ピッコイ母は1週間、修学旅行の引率で家を留守にしなくてはいけなかったそうで、ピッコイの老化が進みはじめていたから、断腸の思いで出かけたことでしょう。

 ピッコイ母が帰ってくるまで、待っていたんだね、ピッコイは。ピッコイ母の留守中に逝ってしまったら、ピッコイ母がどんなに苦しい思いをするか、ピッコイには分かっていたのね。
 ピッコイ母が休暇に入って3日目、ピッコイ母にちゃんと世話をする時間を与えてあげて、ピッコイは静かに去っていったのでした。

 ピッコイはグリーンランド語で「Good」の意味。そのとおりに本当に「Good Girl!」でした。美人だったし、年を重ねるごとに聞き分けもよく、大人しい、いい子になっていました。
 ピッコイを預かったとき、私がひとりで4頭のラブを見ていたことになるのだけれど、何の問題もなく散歩に行くことができたし、吠えることもなく、みんな大人しく過ごしていた。あの存在感が懐かしい。


 私の携帯に雑音が入り、会話が聞き取りづらくなったため、一旦電話を切ることになってしまった。だから、ピッコイとの最後の時間について詳しくは分かりません。
 ピッコイ母の近くには犬仲間がたくさんいるから、きっと弔問も多く、皆が別れを惜しんでいると思うから、こちらからはあえて電話はかけず「落ち着いたら連絡をください」とメールした。

 それからノエホタ母に報告し、またふたりで泣いた。花だけでも送ろうと言い合い、その手配だけ済ませたのでした。


 離乳期に一番食べるのが遅かったピッコイ。あっと言う間に食べ終わったほかの子に横取りされてしまうので、少し離れた場所で食べさせてやったことを昨日のことのように思い出す。もう14年以上、前のことなのに。

            
            生後1週間の頃。まるで子豚みたい。
            イエローの奥から「はる」「ピッコイ」「ほたる」かなあ。

 きょうだい達が1歳を迎えた頃、みんなで集まったこともあったなあ。母犬のトチを囲んで、ブナ、ピッコイ、ほたる&ノエル、はるの6頭のラブが一同に会した光景は圧巻でした。

             

        


 ピッコイもいろいろなところに連れて行ってもらったね。1頭飼いだったから、本当に大事にされて、存分に可愛がってもらったね。

             

 ピッコイ母は私に「ごめんね、ごめんね」と言って電話口で泣いていました。「トチより長生きさせてあげようと思っていたのに」って。そんなこと、謝ることじゃないよ、ピッコイ母。大型犬の14年7カ月は充分長生きだもの。

 成長期のピッコイの写真やほたるの写真が私の手元にあるのは、それぞれの飼い主さんたちがわざわざ写真を送ってきてくれたからだ。有難いことです。


 ピッコイ母には感謝しかありません。トチの子を大事に育ててくれて、しかも病気にもせずに、こんなに長生きさせてくれて、本当にどうもありがとう。

 私同様、一人でピッコイを慈しんできたピッコイ母。トチが亡くなっても、うちにはまだブナとクリがいたから、その世話をすることで気が紛れることがあったけれど……、ピッコイ母の心情を思うと胸がつぶれそうです。

 ピッコイ、トチやはる兄ちゃん、前に一度一緒に遊んだノエルに会えましたか? みんなに会ったあとでいいから、しばらく泣き暮らすであろうピッコイ母にぬくもりを届けてあげてね。

コメント (2)
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