小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

筋力低下でお漏らしワンコに

2015-03-19 | 犬&猫との暮らし
酒井先生に、ステロイドの投与によって腹筋が減るのは
どういったメカニズムなのかを聞いてみた。

先生の講義によると、
「ステロイド」とひと口に言っても、
何十種類ものステロイド・ホルモンが存在する。
そのうち、カヤに投与している医薬品の「ステロイド」は、
副腎皮質ステロイド・ホルモンのうち、
糖質コルチコイド・ホルモン「コルチゾール」を人工合成したもの。

その長期投与によって、筋肉が減少するのは、
「タンパク質の異化作用」によるのだそうだ。
「同化と異化って、分かりますか?」
「いえ、よく分かりません」
ということで、講義は続く。

代謝というのは、合成と分解を合わせた作用のことなのだけど、
ものすごく簡単に、乱暴な言い方をすれば、
「合成と分解」は「同化と異化」に言い替えることができる。

タンパク質の異化作用というのは
タンパク質の分解を促進させる作用。
ステロイド薬がもつ異化作用によって分解が促進されてしまうために、
筋肉の細胞が小さくなってしまい、
筋肉が減る、筋力が低下するという現象がおきるらしい。

また、ステロイド薬によって、
カリウムの濃度が低くなることから、
カリウムを必要とする筋組織の機能が低下するのだそうだ。

ボディビルダーの人たちが筋肉増強に使うのもステロイド。
でも、こちらは糖質コルチコイド・ホルモンではなく、
男性ホルモンに似た物質を合成して作られたもので、
「タンパク質の同化作用」によって筋細胞を合成するらしい。

ただ、先生は筋肉の低下や減少は
「稀にあるという範囲」と言っていた。
でも私は、ゼロではないその可能性が、
カヤに起きているのだと思う。

引き取った当初からあったカヤの尿漏れは
低蛋白血症になる前には、かなり治まっていたのに、
ここのところ、ひどい。


括約筋の筋力もさらに低下したのではないかと思う。
先生にそう訴えると「その可能性はあります」とな。

毎日、赤ちゃん用の防水おねしょシーツが大活躍。
早くお漏らしワンコの生活から抜け出したいよぅ。
コメント
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