十勝の活性化を考える会

     
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逆参勤交代

2020-10-10 01:40:19 | 投稿

 

第1回「かみしほろ塾」が、平成30年7月21日~22日にわたって地方創生をテーマに上士幌町山村開発センターで開かれ参加した。上士幌町は、北海道の中央にある大雪山連邦に向かって、帯広から50キロ、人口約5千人の小さな町である。

 

北海道ではめずらしく人口がわずかに増えている町で、自然・福祉・教育環境などバランスがとれており、大都市からの移住者も多いようだ。

 

かみしほろ塾では、三菱総合研究所主任研究員 松田智生氏が、“逆参勤交代”を講演していた。この現代版の逆参勤交代は、以下のとおりである。

 

  • 地方に人の流れを作り、関係人口と担い手を増加
  • 第二のふるさとづくり
  • 地方にオフィス・住宅を整備、又は空き家・公共施設の再活用
  • 地方にITインフラ整備・リモートワークの普及 など

 

ところで先日、昼飯のため市内の焼肉店に入ったら、十勝の更別村農家のアルバイトに来た、静岡県や埼玉県の若者6人に出会った。その若者たちに聞くと、パソコンやスマホでアルバイト募集を知ったそうである。まさに、逆参勤交代の証しである。

 

西村康稔経済再生大臣も新型コロナ禍で、“地方移住”が始まっていることを言っていたが、このアルバイトを見てもこの流れは変わらないだろう。

 

戦後、多くの若者が“金の卵”として重宝され上京したが、いまは逆である。日本の農林水産業は、少子高齢化による担い手不足などにより衰退しているが、既述のような萌芽が見られはじめたのである。

 

しかし、農林水産業は、休耕田やサンマ、サケの減少にも見られるようにそんなに甘いものではなく、遺伝子組み換えや農薬によって我々の体もむしばまれているのである。

 

その結果がいたるところに見え始めて、ベトちゃんドクちゃんの奇形児を生んだ枯葉剤のようなものが、地球上にまん延していると思う。

 

コロナ後の社会について未来学者 エイミー・ウェブ氏が、社会が急速に変わっていく時、目の前の小さな兆しをキャッチし、5年後・10年後の未来を予測することが出来るとも言っていた。若者たちの地方移住は、その前兆なのであろうか・・・。

 

ということは、自然豊かで農業や観光業が地域を支えている十勝にも、地方移住者が増える可能性があるかも知れない。是非とも、そのようになってもらいたい。

持続可能な循環型社会をどのように作っていくのか、どのような社会を望むのか、一人一人が考える時期にきている。

「十勝の活性化を考える会」会長

 

注) 金の卵

未成熟だが、高い潜在的能力をもつもののたとえとして用いられる比喩的表現。 金の卵 (労働者) - 日本の昭和時代(戦後期)に高度経済成長を支えた若年(中卒)労働者。

 しばしば「団塊の世代」との関連で語られる。

(出典: yahoo検索より)

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