私の知人で“公僕”だった人が、令和元年6月29日付けブログで、我欲について次のことを書いている。
『官僚になるとほとんどの人は、事務次官を目指します。良い官僚とは、国益より省益を重んじる人です。私は脳出血で倒れて、行政庁でキャリアを積めず退官しましたが、一般企業に移ってから社会人として何が一番大切かを知ることが出来ました。そして倒れてから、自分が一人で生きて行けないことを痛感し、今の自分があります。
大学やいろいろな所で講演していますが、「出会い」と「変容」、
即ち新しい自分に成長することで、生きる糧を得ました。名誉欲を捨てた人ほど強いということです。
私は「名誉欲」だけでなく、仏教でいう「我欲」を捨てることにより、本当の自分が見えて来ました。そこから自分がしたいこと、障害があるからこそ果たせる役割を発見出来たと思っております。障害の有無に係らず、自分がしたいことをやれることは幸せなことです。』
この投稿文を読んで、次のように思った。人間は、生きるか死ぬかの出来事に遭遇すると人生観や価値観は変わることがある。
だから、ガンを経験した俳優の樹木希林さんや水泳選手の池江璃花子さんは、価値観が変わったと思う。なお、池江璃花子さんが書いた文章には、次のようなものがある。
『ここにいることが奇跡のようです。私は自分自身との戦いに絶対に負けないと誓いました。家族や友人、応援してくださる皆さんのおかげで、病気を乗り越えることが出来ました。私たちは、一人ではありません。』
「十勝の活性化を考える会」会長