先日、テレビ“モーニングショー”で、関東を襲った地震で生じた水道管の破裂事故のことを放映していた。水道料金は市町村によって決められ約4倍の違いがあるそうで、一般的に人口が多い所ほど安く、過疎地は高いことになる。だから、東京都の水道料金は安いが、釧路市や夕張市は高くなるのだろう。
これからの日本は、人口減少で消滅都市が増えるが、水がなければ人間は生きていけないから、水道管は維持しなければならない。生水を飲めるのは、世界で9カ国しかないそうである。ただ、水道管は未来永劫ではなく、時が来れば“インフラ(社会資本)の更新”が必要になってくる。
また先日、札幌駅から札幌大通公園までの1キロ弱の地下街を歩いた。この地下街は、30年前にはつながってなく、地下通路は凍結もしないので大変便利なものであった。通路の途中では、北海道開発局のポスター展を行なっており、見ると“北海道開発局”は、1951年(昭和26年)に出来たそうである。私が生まれた年と同じで、70年にもなる。北海道の開拓のためにどれほどのお金が、つぎ込まれたのだろうかと思う。
なお、日本で4番目となる札幌に地下鉄が走ったのは1972年(昭和47年)、札幌オリンピックの年である。札幌地下鉄は便利であるが、建設費がかさみ利用客も少ないためにJR北海道と同じく赤字が続いているそうで、電車も古くなると自家用車と同じで更新が必要になってくる。
地下鉄は道路と同じように公共投資により作られたのだろうが、我が国は借金漬けで国債残高が多く、国債を誰が返済していくのだろうか。税金で返済していくということであれば、国民が返済していくことになり大変なことである。
先日、帯広市役所が発行している「広報おびひろ」の記事に目が留まった。今後の40年間に、これまで通りに公共施設を所有し続けた場合、施設の維持管理・更新費用が約5倍に増えると書かれていた。このため、現状のまま全ての公共施設を所有していくことは困難な状況にあると書かれていた。
ここでも、既述の国債返済と同じことが言えるだろう。誰でも自分のフトコロを痛めたくないから、公共施設はみんなで取捨選択し縮減していかなければならないと思っている。どの施設を縮減するかは、高齢者と若い世代の意見は違うだろうし、利用者によっても違うだろう。従って、政治が国を作るように市民がまちをつくっていくのだろう。
2012年に起きた中央自動車道の笹子トンネル天井崩落のような事故が、頻発しないことを願っている。笹子トンネル事故は、天井板が130メートル にわたって落下し、走行中の車複数台が巻き込まれて9名が死亡した事故である。
「十勝の活性化を考える会」会員