十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

俳句と短歌

2021-12-18 10:46:56 | 投稿

 

先日、プロフェッショナル仕事の流儀夏井いつきを放映していた。俳人 夏井いつき氏は、テレビ「プレバト」で俳句ブームの火付け役である。“俳句は、17文字でつくられるが、彼女に言わせると俳句は病気を治す薬で、他人には関係なく自分が満足すれば良いのだという。

また、人間同士には“阿吽の呼吸”というものがあるが、言葉でつながる部分が多く、日本の文化のひとである俳句は大切にすべきだであるといっている。アイヌの三大俳人の一人“違星北斗氏”のように有名ではないが、十勝の俳人“井浦徹人氏”の歌碑が緑丘公園にある。彼は、地主と小作人の争議で有名な音幌農場の争議にも参加していた。

音幌農場は、日本の首相であった斉藤実が農場主に替わってからは、その名称が仁礼農場から「音幌農場」に変わっている。斉藤実は岩手県出身で、首相を辞めたあとに音更に住むことにしていたが、昭和11年に起こった二・二六事件で殺され、音更に住むことはなかった。

俳句は認知症の予防に良いと思って、知人が主催している俳句会に入った。俳句は、日本の政治家のようにウソをつかない。日本の政治はバラマキ財政で三流であるが、友人によると国力も二流になってきたらしい。

一方、短歌は31文字で作られるので、その情景が短歌に比べて分かりやすいような気がする。短歌の起源は飛鳥時代といわれ、特に有名なのが日本最古の歌集「万葉集」である。

短歌の中城ふみ子は、1922年(大正11)生まれの日本の歌人で、戦後の代表的な女性歌人の一人である。帯広女学校(現在の帯広三条高校)出身で、若くしてガンを患いながら歌集「乳房喪失」を出版している。参考までに、彼女の短歌は次のとおり。享年32歳。

「母を軸に 子の駆けめる 原の昼 木の芽は近き 林より匂ふ」

「冬の皺 よせいる海よ いま少し 生きて己の 無残を見るか」

「離婚の印 押したるのちに 自信なく 立てり我は 悪妻なりしか」

「十勝の活性化を考える会」会員