“多様性”とは、いろいろな種類や傾向のものがあること、変化に富むことである。更に、生物の多様性などもある。先日、「LGBT」に関する講演を聞いてきたが、その当事者の一人は、LGBTが野菜に使われている農薬もトランスジェンダーの原因のひとつと思われると語っていた。十勝は日本の食糧基地であり、農薬と切っても切れない関係にあるので、それが本当であれば大変なことになる恐れがある。
1965年(昭和40)に開始されたアメリカ軍による北ベトナムへの「北爆」で始まったベトナム戦争。その戦争はアメリカの敗戦により終わったが、その際に使われた枯葉剤の影響で奇形児である双子のべトちゃんやドクちゃんが生まれた。枯葉剤は今、私の家の周りでも庭を綺麗にするために頻繁に使われている。蚊がいなくなった理由がその影響ではないと思うが、人体に影響がなければと思っている。
私たちが食べる食品の中には、遺伝子組み換えの農産物があるが、人体に影響がないという保証はない。最近、LGBTの人が増えていると思うが、遺伝子組み換えの影響を心配している。
ところで、今年開催された2020東京オリンピックの基本コンセプトのひとつに“多様性と調和”が掲げられ、アイヌ踊りが新国立競技場で披露される予定であったが、いろいろな事情で中止された。
しかしアイヌ踊りは、マラソン競技会場などの札幌大通り公園で5日間にわたって演じられ、世界に向けて発信されたようだ。日本にもいろいろな多様性を持つ人や文化があるが、そのひとつにアイヌ踊りがあると思っている。
また、既述の「LGBT」講演の翌々日、十勝プラザで行われた京都生まれの在日朝鮮人の講演を聞いてきた。講師は日本名が金英鉉氏で36歳。近年は南北朝鮮の対話と和解が進みつつある一方で、日本社会における一部の露骨な朝鮮民族に対するヘイトスピーチなどがあると講師の方が語っていた。
日朝の歴史を紐解くと、渡来系弥生人が朝鮮半島から日本列島にたどりつき、弥生文化を作った。その後、古墳時代~飛鳥時代~奈良時代と続くのであるが、朝鮮半島では、新羅、高句麗、百済などの三国時代があり争いが絶えることはなかった。三国時代とは、朝鮮半島および満州にあった高句麗、百済、新羅時代を示しており、紀元前1世紀から紀元後7世紀の時代をいう。
朝鮮半島では、663年の白村江の戦や13世紀に元寇、1592年の豊臣秀吉の朝鮮出兵などがあった。その際に、九州の有田焼や伊万里焼の陶工や鋳工(鋳物師)が連れてこられ、色々な陶器や鋳物を作っている。また、法隆寺にある百済観音像も朝鮮から連れてこられた彫刻師が作ったものであろう。さらに、金とつく名前の人は、在日韓国人や在日朝鮮人に多いように思う。例えば、プロ野球投手であった金田正一氏は在日韓国人2世であった。
このように日本と朝鮮とは密接な関係にあったが、現在は既述のようにぎくしゃくしているようだ。2002年の日韓ワールドカップサッカーを行なった時のように、日本と朝鮮は良い関係を作ってもらいたいと思っている。
「十勝の活性化を考える会」会員