北海道の人口は約520万人で、少子高齢化で過疎化が進んでおり、地元で有意義な生活を営むためには、何をどのように取り組んでいけば良いのだろう。
「よそ者」「若者」「ばか者」の役割は、その地域の常識にとらわれず、客観的な視点で地域を見て、『機会』を発見することである。そのために、みんなで考えるとともに、今こそ「よそ者」「若者」「ばか者」の意見が求められているといえよう。
マーケテング手法のひとつである“SWOT分析”がある。SWOT分析とは、経営戦略などを検討するための一つの分析手法で、自社の内部環境と外部環境について、プラス面(強み、機会)とマイナス面(弱み、脅威)から分析するものであるが、「よそ者」「若者」「ばか者」のSWOT分析は、どのようなものになるのだろう。十勝のSWOT分析を、自分なりにやってみた。
<強み>
・北海道らしい大自然のなかに立地していること
・食料自給率(1,200%)
・主要産業である農業・畜産業の基盤、競争力
・「十勝ブランド」の他、お菓子や豚丼等の知名度
・開拓者精神など
<弱み>
・農業分野での後継者不足
・若者を引付けるような雇用機会が少ないこと
・JRやバス等の公共交通網が不十分なことなど
<機会>
・自然のなかでのリモートワーク
・人口減少率が、札幌圏に次いで少ないこと
<脅威>
・TPP(環太平洋経済連携協定)の影響
・札幌圏の一極集中
・コロナ禍、円安、国際安全不安
・人口減少・高齢化など
私は大阪に住んでいた時にいわれた言葉がある。それは、「北海道人は赤子の手をひねる様なものだ」という言葉である。この言葉の意味は、力が弱くて抵抗しない者はやすやすと扱うことができること、物事はきわめて容易にできることのたとえである。道産子の人の良さもわかるが、もっと賢くならなければ、十勝の活性化につながらないと思っている。
上記のとおり思いつくままに十勝の強み・弱み、機会・脅威を羅列してみたが、みなさんと一緒に考えていきたい。忌憚のないご意見を頂く契機になればと思う。
「十勝の活性化を考える会」会員