3年前、帯広畜産大学に初めて行った。行った理由は、鈴木直道北海道知事(当時は、夕張市長)の講演が、同大講堂であったからである。帯広畜産大学というだけあって、見渡す限りの畑や農場があってとても広い。同大は、北見工大、小樽商大と統合され、主幹事大学になるらしい。
同大の畜大祭が市内のホール「十勝プラザ」で行なわれ、女子学生が多かったためその比率を聞いたところ、6割以上を占めるそうである。 単科大学としてはユニークで、全国各地から学生がきている。しかも女性が多いこともあって明るいのである。女性の大学進出が進んでいるとはいえ、この比率に驚いたのは自分だけではないだろう。50年前は、1割にも満たなかったはずである。 このような人材が、日本の農業や酪農を支えて行ってくれると思うと嬉しい限りである。
同大のキャンパスには、上川大雪酒造が作った“碧雲蔵”もあり、銘柄 “十勝”などの日本酒を造って販売している。ここで、畜大生が酒造りを学んで、日本酒を世界に発信しようとしているのである。
また、帯広にはアフリカやアジアなどからの学生が学んでいるJICA帯広(独立行政法人国際協力機構)がある。日本の政府開発援助(ODA)を一元的に行う実施機関として、開発途上国への国際協力を行っており、畜大にも多くの外国人が学びに来ている。
(注) JICA:Japan International Cooperation Agencyの略
「十勝の活性化を考える会」会員