赤い水性の部屋

あくまでも赤い水性個人のページですので、吹奏楽とは関係ない内容もあります。みなさんのコメントをお待ちしています。

実感

2020年06月30日 | Weblog
 いつ雨が降ってもおかしくないどんよりとした厚い雲の浜松市です。気がつけば6月が終わり、2020年も上半期が終わりました。本来であればオリンピックイヤー、開幕直前といったところでしたが、今年の前半はコロナ一色でしたね。

 休校明けて1ヶ月、学校の方では授業は進み、期末試験が近づいてきました。休校中は、学習が進まず試験ができないんじゃないかとか、試験範囲を自宅での課題にして課題テストとして中間試験をやろうかとか、インターネットの環境が同じではないので公平性に欠けるとか、いろいろと問題点が指摘されてきましたが、なんとか1ヶ月、期末試験ができる状態になったと思います。東京など都市部では、まだまだ段階的な地域もあるでしょうから、日本全体で平等生、公平性を考えると、まだちょっと・・・といったところでしょうか。

 今回の問題について議論を聞いていて思ったのですが、やはり小中高で気にするポイントが違うと思いました。まあ、生徒、職員の健康安全という点は同じなのですが、学習そのものの遅れは気にしますが、おそらく小学校の先生は試験範囲が終わらないということは、最初には考えないと思います。試験ができないと成績はどうするんですか的なことは高校の先生が一番この発言でましたね。
 これが面白くて、授業で評価、評定をしている小学校、授業と試験の両方で成績をつける中学校、もちろん授業で評価していないわけではないのですが、試験で成績をつける高校、実技教科や実習教科は少し別でしょうけど、違いますね。僕なんかは、授業をしっかり確保するために、定期テストなんてやめて各教科で行えばいいじゃんと思ってしまう。

 前回、生徒指導に関して小中高の違いを書きましたが、教科指導でも、ちゃんとした学力とか、力をつけるといった時に、その話し合いをしても、その力の定義がみんな違うので、なかなか難しいのです。それによって、良い授業というのが変わってしまい、昔、若い時に研修ということで、高校の国際科の授業参観をした時に、事後の研修会で「いやあ、今日の授業は・・・でよかたですねー、あの時のあれは・・・」と高校の先生は満足げに話し合っていましたが、その時我々は、いったい今日の授業の何がよかったのか、ただの講義録画を生徒が黙って見てるだけじゃん・・・と思ったのを思い出しました。逆に、小学校の授業や活動を見て、「あんなのワイワイガヤガヤやって活動してるけど、全然わかってないじゃん」という意見も出るでしょう。
 どちらにしても、難しいのは、本当に主体的に取り組んでいるのかが客観的にわかるのか、理解していると確認する方法、その理解したことを生かしているかという点。

 楽器も同じですね。上達が実感でき、客観的な評価をわかりやすく得られるコンクールというのはの、うまく利用すると励みになる、つまり以後の動機付けにつながります。
 コンクールも試合も試験も、いずれにせよ、学習者である児童生徒が学びを実感できることが一番なのではないのかなぁ。