VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

桃花徒然 その13

2022-01-27 18:36:24 | 永遠の桃花

枕上書の始めの方には、白浅がよく登場します。

その中に  鳳九の両親が  二人の時間をもっと持ちたくて

鳳九が邪魔だった為  長い間  鳳九の世話を

白浅に押し付けていたと書かれてあります🤷‍♀️

 

白浅について回って   木登りしては鳥を捕まえ

池に降りては  魚を取る。ある時など、白真が

居眠りしている隙に、彼が飼っていた精衛鳥の

羽を  全部抜いた事もあった。

 

しかし、白浅は自分のいたずらに比べたら大したこと

ない、と常に  大目にみていた。

しかし、そんな中でも、教えるべき事はキッチリ教えた。

例えば、「神仙として大事なのは、恥をかく事を

恐れない事。(中略)何かを成す時、恥をかく事を

恐れず、不屈の精神を持てば  必ずや成功を

収めるだろう」といった具合。

 

後に、鳳九は  団子と夜華の、母上添い寝争奪戦に

おいて  団子を激励すべく 誠意を持って この道理を

伝授した。

 

その夜 団子はその言葉を一字一句たがわずに

母上に伝え、小さな拳を握って 尋ねる。

どうすれば恥を捨てられるのか、 いかにして

父上よりも恥知らずでいられるのかを教えて欲しい

・・・

白浅は ちょうど夜華君に夜食の蓮子粥を持っていく

ところだったが、それをテーブルに置くと 部屋中を

探し回って 分厚い仏教典を数束 手押し車一杯に

乗せこむと 鳳九のところまで運んだ。そうして

のんびりした口調で彼女に言う。

明日の日の入りまでに写し終わらなければ

夕方から明け方まで続くベルトコンベア式の

お見合いの席を 貴女の為に用意するわよ・・・

 

団子にあんな事を言ったが為に 鳳九は

えらい目にあいましたとさ( *´艸`)

 

鳳九は結局経典に埋もれたまま掘り出され

ベルトコンベア式見合いの席に駆り出される。

遠くから白浅の声が・・・

「あぁ、いっそのこと 彼女を縛り上げたほうが

いいかもしれない。何としてでもこの宴会が

終わるまで いさせなくちゃ。

途中で逃げられないようにね」

 

それを聞き、驚いた鳳九は一目散に逃げだした・・・

 

白浅・・・( ;∀;)

 

さすが、記憶を失っていてさえも 蛇(夜華)を

拾ってきて 抱っこして添い寝するくらいの人だもん

とても鳳九のかなう相手ではありませんよねえ・・・