長明は 23歳の時に「安元の大火」、26歳の時に「治承の辻風」、
27歳の時に「養和の飢饉」31歳の時に「元暦の大地震」を体験。
安元3年(1177年)4月28日午後8時頃
出火場所は舞人が泊っていた宿泊所かららしい
折からの強風にあおられて火災は拡大した。
あるものは煙にむせび、気を失って倒れ伏した。
あるものは 炎に目がくらんで逃げ場を失い
そのまま焼け死んだ。さらにあるものは 逃げられたが
家財道具を何一つ取り出すことができなかった。
こうして、都の財宝は残らず灰になってしまった。
この大火で公卿の屋敷は16邸全焼、
一般人の家は 数えきれないほど。総じて全都の3分の1を
焼きつくしたときいた。
焼死者は数十人、牛馬など、家畜にいたっては見当もつかない
ーーー安元の大火の描写であるーーー
「人のいとなみ、皆愚かなる中に、さしもあやふき京中の家を造るとて、
宝を費やし、心を悩ますことは、すぐれてあぢきなくぞ侍る。」
長明は、当時としては 超のつく名家の生まれだったのに
父親が早世してからは相続争いなどもあって
結局30歳の時に 後を継ぐはずだった祖母の家を追い出されている。
武家であった平家の台頭と 名家に生まれた長明の人生は
ちょうど重なり、表面からみたら 恵まれない人生となった。
そういった事が この「無常感」とつながるという見方もあるようだ。
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