災害の記述のあとは 長明自身の人生の来し方をのべている。
相続がうまくいかなくて 祖母の家を出たこと。
今まで暮らしていた家の十分の一ほどの小家を造り
移り住んだ事。
暮らしにくい世の中で、我慢を重ね、悩みながら
いくつもの挫折を味わって生きてきた。
その中で、自分のつたない運命を思い知らされた事。
五十歳で出家するが、自身では、悟りを得ることもなく
たんに歳月を重ねただけ と 振り返る。
そして、六十歳を目前にして、心機一転
さらに今までの家よりちいさな家(方丈庵)を造って
移り住む。
豊かな自然を愛し、十歳くらいの子供と友人になって
自由を楽しむさまが書かれている。
虚勢をはるような生き方とは無縁の庵暮らし。
「良い所探し」が上手にできるようになり
世間のわずらわしさからはなれ 楽しむ様子も書かれている。
「無常」を真に理解すれば、見栄をはったり、
相手の思惑を気にしたりすることもなくなる・
でも、人間って やはりなかなかそうはいかない
「あのブドウは酸っぱい」式のあきらめを
どう上手に自分にとりいれ、自分を説得するのか
娑婆世界とは よくいったものだと思う。
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