先日の新聞のコラムで、この50年間の、恐るべき消費というか変化というか過去の歴史からは想像できない地球破壊が進んでいるという文章があった。
生命の歴史、人類の歴史という視点で見れば、ほんの一瞬というこの50年間で地球に何億年もかけて蓄積された石炭・石油などを消費し尽くそうとしている。
確かにこの50年で森林を伐採し水をドロドロに汚染し海洋にゴミを撒き散らし多くの生物が次々に絶滅している。
栽培食物も農薬の汚染にまみれている。人間の遺伝子にも悪影響を与えているかもしれない。
癌の発生が飛躍的に増加するかもしれない。
科学の発達はもともと地球に存在しなかった物質まで合成してしまう。
酸性雨は多くの森林を枯らし始めている。
地表の砂漠面積がどんどん拡大している。
この50年で厖大な炭酸ガスを排出し、地表を厚く覆い始めた。地表の温暖化は近い将来想像を絶する災害をもたらすに違いない。
その兆候が世界各地に自然災害の形で起こり始めているといえないだろうか。
人類が何の手も打たずにこのままあと50年過ぎたら恐るべき事態に遭遇しているに違いない。過去50年の破壊を今後は10年でやってしまうかもしれない。
今現在、世界は「金儲け」の原理に突き動かされて進化を遂げている。
そして巨大資本が更に利潤を求めて世界をリードしている。その欲望は限りがない。政府も巨大資本に奉仕している。巨大国家のアメリカが「京都議定書」にサインしないのもそれが理由だ。
地球の危機は待ってくれないような気がするが。